ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

2016年末フランス南西部の旅(4)トレモラの町

ホントに小さな町です。歩いて廻れば午前中だけで終わってしまう。
でも写真のように可愛らしい石造りの家がそこかしこに並んでいて、まるで町全体が美術館のようです。
キリコの絵のような静けさはシーズンオフでツーリストが少なく、またクリスマス祭日で殆どの住人がバケーション(里帰り?)中のため。



このドアの付け具合や平たさ、窓のニッチなどは中世の名残り。もちろん最近になって付け替えたものでしょうけれど、とてもいい感じです。




町にあるホテルは私たちの宿泊した1軒だけでその敷地は町の3分の1近く占めています。
←このホテル、元はお金持ちの個人宅だったようで、フロントへの入口もアーチ形の硝子戸になっていて、最初これがホテルの入口か?と迷ってしまいました。

小さな町ですがベーカリーは2軒ありました。
1軒は道に面したとても可愛らしい店で外のメニューにPain de Mie(パン-ド-ミ)とあるのを見つけ、相棒が「ミエのパンだ」と笑うので買ってみたかったのですが、この店は冬中閉まっていて残念ながら買えませんでした(写真をクリックすると拡大されてリストが読めます)。でも、ま、Pain de Mieはごく普通のソフトな食パンだと後で分かりましたのでそれほどガッカリしていません。
もう1軒の店は奥まった所にあり、早朝にパンを抱えた人が奥から出てくるのを見なければ、そこに店があることなど分からないくらいです。クリスマス中は閉まっていたのですが、ある朝バゲットを抱えた人が出てきたので店が開いたことを知り、私たちも買ってみました。焼きたてで美味しかったです。


←ホテルの近くに一軒だけあるレストラン。とても素敵な石造りの建物の一角です



町には1軒だけ古い古い教会がありました。ベルタワーは高すぎてよく見えなかったのですが、屋根の彫刻だと思ったものは鳩が止まっているのだと分かりました。古い古い石造りの家並みの小道を行くと広い庭のある家に羊が3匹いました。このことは「動物」のコラムに書きましたので省略します。


角の古い家の古く腐食した木造のドアが、なんとも雰囲気を出していました。曲がっているのも風情あり、ユトリロを彷彿させます。↓









その近くに古いマメ科の木があり、枝に巨大なシイタケが生えていました。
残念ながら前日の雨で濡れてベタベタに溶けかけていましたが、こんな大きなシイタケが生えるなんてビックリ。