ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

歯科矯正

1ヵ月前に歯型を取られ、旅行中に出来上がっていたインビザラインという歯科矯正器を昨日歯科医に行ってはめました。写真だけではよく分からないと思いますが、インビザラインは薄く透明なプラスチックのカバーみたいなもので、大口開けて光に当てないと分からないです。
写真でもわかる通り、下の前歯1本が押し出されているだけなので、その1本だけコスメティックな方法で直した方が早くて、かえって安上がりだったとあとで気が付きました。コスメティック治療で健康な歯を無理矢理削ってしまうのが忍びなく、また人工材との継ぎ目が剥がれる恐れもあると思い、オーソドックスな方法で自然に直すことにしたのですが、いま、ちょっと後悔しています。治療代が思っていたよりかなり高いのです。治療期間も6か月かかります。私の場合、それほど酷い状態ではないので半年で済みますが、一般には1年ほどかかるようです。
下の歯並びを直すだけなのでインビザラインは下のラインだけかと思っていたのですが、上下2つ着けなければならないと分かりました。着け心地はそれほど悪くありませんが、口を閉じている時、下のインビザの厚みの段差が舌に当たって、その部分の舌がちょっと痛みます。
そして1日22時間着けていなければなりません。飲み物でも食べ物でも口に入れる時は外します。外さなくていいのは水を飲む時だけ。そして食事後は歯を磨いて濯いてから着用します。「食べ物のカスが付いてしまうと虫歯になる」と歯科医助手の女の子がいいました。よく考えると(考えなくても)計算上では一日で外せる時間、つまり食事に使う時間は2時間しかありません。コーヒーを楽しむだけで20分はかかると思うし、夕食はレストランなどに行けば2時間はかかるし、かなり厳しい着用必須時間で、キッチリ守れるかどうか分かりません。
歯科医のところで「これじゃ食べるのが面倒で痩せるかも(笑)」と冗談で言ったら、助手の女性が「インビザ着けた人はみんな痩せましたよ」と真顔で言うのです。肥満体の私には丁度いいんじゃないの、と言いたかったみたいで同情する様子は全くありませんでした。
最初の2週間に第1段階目、次の2週間に第2段階目、その次の2週間に第3段階目のインビザラインを着用して6週間後に歯科医に診てもらってさらに次の3段階インビザライン6週間分をもらいます。これが半年続くということらしいです。ま、だらだら食べていた私の食事姿勢が矯正されたら御の字だと肯定的に考えればいいのかも知れません。