The Rider
若者と馬とロデオの織りなすドラマだと思っていたのですが、本人(スー族末裔)とその家族や知り合いが再現しているセミドキュメンタリーでした。
セリフも殆どアドリブというか自然の会話で、特にドラマチックな場面やBGMで盛り上げる小手先的なギミックもなく静かに進行します。そのため、サウスダコタの自然や馬、ロデオが好きな人でなければ退屈してしまうかも知れません。
主役の若者の顔のクローズアップが多いのですが、若く整った顔でアップに耐えると監督が思ったのでしょう。全身が麻痺してしまった親友の様子もカメラは容赦なく映しだします。最初、役者が芝居をしているのかと思って、凄い演技力だと感心したのですが、本当に麻痺した本人が出演していたらしいです。本人だとしたらカメラは非情のような気もしますが、現実を見つめて生きることも大事だと監督が言っているような気がしました。
