ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

気持の良い日

いつもは失礼な人にばかりあうNY市で、きのう買物に出たら、礼儀正しい人にばかり遇いました。こういう日もあるんだなぁ。神様が、いろいろな日があるんだよっと教えてくれたような気がしました。

まず、歩道が工事中で一人しか通れない幅の箇所があったのですが、乳母車 (あ、今はベビーカーと呼ぶのかな) を押してきた女性が向かい側から来たので、私は歩道脇に避けてその人が通り過ぎるまで待っていたのです。するとその女性は笑顔を作って「サンキュー」と言ってくれたのです。この街では、赤ん坊を連れた女性は譲られる権利があるみたいな態度で、道を譲ったぐらいでお礼など言われたことはありません。慌てた私は「どういたしまして」っと言う声が小さく枯れて出てきました(笑)。でも、とても気持が良かったです。別にお礼など言われなくても構わなかったのですが、実際に言われると気持がいいもんです。

そしてトレーダージョーズで買物していつものように長い長いレジの列に並んでいると、前にいた人が「ちょっと失礼します」と私を見て一言声をかけて少し離れた商品棚に何かを取りに行きました。この店はレジ列に並んでいる最中に近くの棚にある商品を取りに行くことが慣習になっているので、皆、黙って取りに行くことが多いのですが、この人の礼儀正しさに、私もこれからは後ろの人に一声かけて取りに行こうと反省しました。

トレーダージョーズを出て、買物袋をゴロゴロ引っ張っていると、向こうから大きな車付きの容器を運んで来る作業着のおじさんが来ました。よく「お見合い」とか表現する、避けようとして同じ方向に避けてしまう、それを私とおじさんがやりました。そして私が「すみません」と言うと、おじさんは丁寧に「奥様、失礼しました」みたいなことを言って去っていったのです。?おじさんはNY市に来たばかりの人だったのでしょうか。この日NY市でなく、どこか文化的な町に迷い込んだかと思いました。日本では日常茶飯事なことで、私のように感心などしないでしょうけど。