ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ドイツ北部の旅(3)港町ハンブルグ

ハンブルグは、ビートルズがドサ回りをした小汚い繁華街セントパウリを除けば、石畳と赤レンガの建物が昔の面影を残すノスタルジックな港町です。

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まず泊まった宿のデザインが面白かったです。外からみると見栄えのしない茶色の窓があるだけなのですが、部屋に入ると、まずオッと思わせる丸窓が目に飛び込んできます。

窓から見えるのは隣のビル。このビルもおかしな形体をしていました。途中が曲がって建っているのです。

ベルリンにも奇妙なデザインの建物が多々ありました。ドイツには、このような奇抜なデザインを競う建築家が多いようです。

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部屋の壁にメタル製のフックが取り付けられていて、そこにリンゴが2つ載っていました。1つ食べました。見かけより甘かったです。残った1つを写真に撮りました。モダンアート(笑)。

一日目は雨が降りました。

 

 

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翌日、町を少し歩きました。写真は宿の近くにあるセントマイケル教会の展望台に上って撮ったハンブルグの町です。

中央に見える塔はセントニコライ教会の尖塔です。

 

この後、そのセントニコライ教会の塔にも上りましたが、鉄製の柵があるだけで、特に上る必要があるのかという気になりました。

 

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 空爆にあって殆ど崩壊してしまったセントニコライ教会で、奇跡的に残った塔は黒く煤け、悲しげな雰囲気を漂わせていました。並んだ鐘も黒く煤けていましたが、時折、見かけによらない綺麗な音を奏でていました。

 

その先にある水辺のあたりを歩いていたら、バカでかい白鳥が丘に上がって羽をついばんでいました。

でっかいなぁと感心して眺めていたら、このデカさん、怒ったような顔して私を睨みました。白鳥というより汚れていて茶鳥だわなぁ。

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それからローカルバスに乗り、倉庫ビルが立ち並ぶ Speicherstadt という所へ向かいました。その日1日中使えるハンブルグカードをホテルで購入し、それでバスに乗りました。カードはバス、電車、フェリーに使えるので、その後フェリーにも乗りました。

f:id:nykanjin:20190607032351j:plain倉庫ビルの町、赤レンガのしっかりした建物がカナルを挟んでずらりと建ち並んでいるのは壮観でした。

今でも倉庫として使われているものと、既に倉庫ではなく展示場となっているものもありました。

面白かったのは、未だに昔のままの手動のクレーンのような道具で商品を釣り上げて倉庫に納入している様子が見られたことです。

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私たちは昔コーヒーの倉庫だったという展示場を見学しました。

コーヒーの種類や挽きかたの説明や色々なお茶の種類が展示されていて、なかなか興味深かったです。

そこを出て、フェリー乗り場まで歩くと、妙なビルが見えてきました。コンサートホールかオペラハウスか何かだったと思います。

ビルの形も妙ですが、その窓のデザインが何が何だか訳が分からんといった感じ。柔らかい曲線の凸凹があり、どこが窓枠なのかビルの壁なのか区別がつきません。

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さてフェリーに乗って向こう岸にあるレストランの並ぶ波止場に沿ったプロムナードを散歩しました。レストランは観光客向けな感じでした。ババァはもうくたくたで足が鉛のようになっていましたが、相棒はその先のセントパウリにあるビートルズ広場を見たくていました。

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セントパウリはストリップ劇場の集まる小汚い繁華街なので、私は躊躇しましたが、そこにビートルズを記念する彫刻もどきがあるのです。汚い店の並ぶ歩道を過ぎて、やっとビートルズのメタル彫刻のあるところへ来ました。メタルでできたステンシルタイプの彫刻はちょっと情けなかったわい。

記念写真パチリ。ハイ、帰りましょ。っとババァは痛む足を引きずりながらホテルへ戻りました。

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夕方、白アスパラガスがメニューにある 近くの海鮮料理屋を相棒が見つけてくれたのでそこへ行きました。

ホステスが持ってきてくれたメニューにアスパラガスがなかったので「シュパーグル!?」と叫んだら、「あ、ハイハイ」と別の専門メニューを持ってきてくれました。

ドイツのアスパラガス シーズンだけのメニューのようです。白くて大きかったですが、ほんのちょっと固めで、オーヘンリーの表現する柔らかさが欲しかった。でも美味しかったです。