ベルリンへ行く途中、相棒の故父の軍隊が到達したWobbelin収容所を見学することにしていましたので前日はその近くにあるSchwerinという町に一泊しました。この町も水に囲まれた島になっています。そしてそこにはそれはそれば美しいお城があります。シュヴェーリン公国の大公が住んでいたそうで今はミュージアムになっています。
宮殿に向かう途中の水辺にアオサギとマガモが見えました。アオサギは頭を曲げて体の中に押し込み眠ろうとしているようでした。マガモはなんだかアオサギの家来みたいに見えました(笑)。
ふとアオサギが頭を出したのをみて急ぎ写真を撮りました。
宮殿の前は何かの準備中で幕がはってありましたので、裏へ廻った小さな入口からはいりました。宮殿内は、陳腐な表現ですが、たいへん絢爛豪華でした。
別館はモダンな造りになっていて現在会議場に使われるようになっていました。
宮殿の庭も劣らず豪華でした。前面にある海を見渡すようにテラスが気持良く広がり、そのあたりの木々は大きくてまるで魂が宿っているかと思われる趣で、鳥が飛び交い、季節の草花も美しく植えられています。水辺近くには岩穴が造られ、下から見上げる宮殿の美しさも一入でした。
これはイチョウの木なのですが、腕を横に流しているような、何か言いたげな雰囲気の枝ぶりになっていました。
この可愛らしい黒い鳥はルーベックの宿の窓に飛んできた鳥と同種のように見えます。かなり人間が近づいてもじっとしていますので、写真を撮ることができました。欲張って私も入れて一緒に写真を撮ろうとしたら逃げていってしまいました。鳥さん、ごめんなさい。
ハスの葉をさざ波で揺らしながらオオバン(Eurasian coot)も泳いでいましたが、まるで後期印象派の絵のようでした。
シラサギらしきシルエットもみえました。
この町で予約した宿は宮殿とは目と鼻の先で、窓から宮殿が見えました。バスルームからも宮殿が見えるので贅沢なバスルームだと思いました(笑)。こんなに良い場所にあるのにとても安い宿でした。清潔で、美味しい朝食までついていました。
宮殿の手前にある広場ではシーズンになると音楽祭も催されるようで、多分これから賑やかになるのかもしれませんが、私たちが町を散策した時は、人も少なく、ゆったりして、ゴミもなく、とても好ましい様子でした。
夕食は外の石畳にテーブルのあるお店に“Spargel”と書かれた看板を見てそこに決めました。太い白アスパラは美味しかったです。相棒はフレンチビザも注文しましたが、これがまた美味でした。NY市の排気ガス紛れのゴミだらけで臭い小汚い狭い歩道にテーブルとイスが出ているような所には座りたくもないですが、ここはゴミもなく広くて車も滅多に通らない石畳にテーブルが置かれていますので、充分、外で食べる雰囲気を味わいました。