ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

週末のドライブ

私たちは普段車を使わないためガレージに置きっぱなしにすることが多く、車のバッテリーが上がってしまうことが何度もあり、何回かバッテリーを新しくしていました。今年の3月にも新しいバッテリーにしておいたのですが、3カ月間ガレージに置きっぱなしにしていたら、またもやバッテリーが上がってしまっていました。それでバッテリーを活性化させるため、この週末は郊外をトライブすることにしました。

土曜日はハドソン川を北へ1時間ほど上がった所にあるテリータウンへ行ってみました。川近くにレンガ造りや石造りの趣味の良い家々が並んでいて、自分の家でもないのにワクワク嬉しく眺めた私です。ここにタッパンジー(Tappan Zee)という橋があり、最近デザインを新しくしたようです。遠くから眺めると妙に中途半端なデザインで、まるでまだ改築の最中のような感じがしました。

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しかしこれで完成しているらしいです。吊り橋と言えるのかと思うほど、吊り感覚がないのです。縦横からガッチリ吊られていないと吊り橋に思えない私の頭が古いのかな。最近とみに自分が古い人間だと感じるようになっています。しかし「古い=否定的」という感じはまったくありません。

日曜日は父の日ということもあってロングアイランドへ義両親の墓参り。母の日に行かなかったので両方の意味を兼ねて訪れました。両親の墓は木陰になった気持ちの良い一角にありました。ところが今回訪れたら、な、なんと木陰をつくってくれていた木が2本なくなっていて、日差しが直接当たっていました。墓地の管理事務所で木を切り倒して区画整理をしたようです。両親の墓石の所に木を植えてもらうことが可能かどうか、いつか事務所に訊ねてみようと思っています。同じ墓地に義叔母夫婦の墓もあるので毎回そこにも挨拶してから帰ります。

墓参りのあとロングアイランドの海沿いのレストランで夕食をしてから帰りました。そのレストランの横に小さな浜があり、そこに大きな大きなカブトガニが一匹いました。しっぽをピンと上げていて、何やらクジラの形のように思えました。

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打ち上げられているのか、自分からそこにいるのか分かりませんが、直径40~50センチほどの見事な大きさで、ひっくり返してみたい気持を抑えました(笑)。この古代生物の青い血が癌を直してくれるのかと思うと、そんな無礼なことは出来ません。甲殻類かと思っていたのですが、ウィキによると鋏角亜門という蜘蛛やサソリと同じ科目に入る古生代の生物だそうです。恐ろしいような有難いような生物ではあります。

帰り道、空が美しかったです。少しオレンジがかったピンクの空にブルーグレーの雲がきれいなコントラストを醸し出していたのです。

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私は若い頃、ピンクとグレーのコンピはあまりよくないと感じていたのですが、それは自分が未熟だったせいで、このように自然の芸術を見せつけられると、自分の未熟さを一層感じさせられるのでございまする。

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マンハッタンに近づいてくるといつもの白いライティングのエンパイアステートビルがで見えてきました。遠くから見るマンハッタンの摩天楼の景色はいいものです。ただし「遠くから」に限ります。