ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

The Goldfinch 観ました

The Goldfinch

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13歳の時に遭遇した美術館のテロ爆発で母親を亡くした少年が密かに保存していた絵を巡って運命が回転していきます。フラッシュバックが上手く使われ、サスペンス作品として最後まで観客を引っ張ってくれます。セリフは私を「そうだそうだ」と頷かせたりするものもあり、演技もそこそこで、私の評価は10点満点の7です。

ところが米国の評論家によるこの作品の評価は悪く1~3になっています。酷評の1つをみてみたら「原題の本と雰囲気が違う」「子供時代の役者の背が低すぎる」「フラッシュバックで混乱する」とか、評価する基準が自分勝手で奇妙でした。

本と映画が違うのは当たり前。監督や製作者がベースの物語に違う解釈をして作品を作り上げるのですから全く同じ必要はないのです。だから同じ題材を使って異なる解釈をした作品がいろいろあるわけです。同じではないということで評価するのはおかしい。役者の体格についても、子供時代に晩熟(おくて)で小さくても成人して背の高くなる人はたくさんいます。そして、このフラッシュバック手法で混乱するとしたらかなり単純な頭の持主としか思えません。酷評するのには何か他に言えない理由があるように思います。最近の批評家は年若く未熟な人が多いからかも知れません。