ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

知らない自分

この週末、相棒が私の寝言について話してくれました。

眠りながら寝返りした私が  “Ingredients, lecithin (材料、レシチン)" と言ったのだそうです。相棒が『何でそんなこと考えてるの?』と 訊いたら、私は "lucky guess” (たまたまよ)" と答え、また寝返りして向こうを向いてしまったそうです。

レシチンについてはその昔チョコレートの包み紙の裏に記されているのに気が付いたことがありましたが特に気にしてはいないし、スペルも忘れてました。ところが寝言での私の lecithin の発音は正しかったそうです。そして応答も私にしては妙にキレが効いてます。

無意識の私はまるで別人のような感じです。脳の記憶にファイルされているものが意識に邪魔されずにスッと出てくるのでしょうか。そう言えば人は意識すると出来なくなることがたくさんあります。たとえば高い所にある橋など下さえ見なければ渡れます。下を見た途端とてもじゃないが進めなくなります。

私は意識を捨てていれば世渡りの上手い人間になれていたかも知れません。失敗を恐れない人、なりふり構わず何度も失敗して立ち直る人たちが成功していることを思うと意識過剰は人生の成就を半減させるようです。