ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

俳句の思い出

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最近YouTubeで俳句の番組を見ています。研削が面白く勉強になります。ずっと見ていたら自分の小学生5、6年の頃を思い出しました。当時、学級全体で近くの自然園を散策した日がありました。園内を歩きながら梢を見上げたら朱(あか)いカラスウリが1つ生っていました。カラスウリの名前はその木の近くに記されていたものか誰かに訊いたのか憶えていないのですが、私はそれがカラスウリだと知りました。学校に戻ってから担任の先生が「自然園での経験で俳句を作れ」というのです。俳句なんて5・7・5で表すということしか知らない私です。それでそのまま書きました。

カラスウリ 赤く実った 自然園

先生がそれをみて「おまえ、何かみて書いたのか?」というのです。教室に戻ってきて何も分からない内に担任から俳句を作れと言われて、何かを参考に出来るほどの時間の余裕はありません。先生も不可能だと分っていたと思いますが、季語もあるし、小学生にしてはあまりに出来過ぎていて、ついそう言ったようです。私も字数がピッタリ過ぎて、旨い下手、味があるとかないとかは別にして、自分でもまるで俳句の見本から1つ取り出したような気がしました。隣の席の女の子の俳句は「どんぐりを たべてどもりに なりにけり」でした。「どんぐりってドモリになるの?」と訊いたら、その子「わかんないけど、ただ書いてみた」と言いました。60年以上も前のことですが、なんとなく憶えているのです。