ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

2019年末チリの旅―帰りのサンチャゴ ⑭

川の北側のサンチャゴ:

行きに寄ったサンチャゴは川の南側でしたが、帰りは川の北側の少し洒落た地域にホテルをとりました。南側の貧相な地域と比べると綺麗なレストランが多く並んでいました。ヴァルパライソのホテルでは狭くて貧弱過ぎてシャワーを浴びる気にもなれなかった私は、この日大きな風呂場でやっと垢を落とすことができ、ゆったりとジェット風呂に浸かり、疲れをとることができました。相棒はホテルのプールを楽しみ、朝食はプールサイドに用意してもらいました。

La Chascona

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最初の日は、チリでは有名な詩人Pablo Nerudaとその妻の家がミュージアムになっているのでそこを見学しました。私は何の知識もない詩人です。この詩人、国の高官とコネがあったらしく裕福な生活をしていたことが窺えます。高低の差のある土地のあちこちに小部屋が孤立しており、リビング、ベッドルーム、バー、書斎、などがそれぞれ分かれてあり、いろいろな美術品のコレクションがありました。写真撮影は禁止されてましたので借物の写真を上に添付しました。壁の左側の絵はピカソでなく名前は忘れましたが別の画家でした。

 

サンチャゴの動物園:

翌日はホテルの近くの高台にある動物園を見学。高台の途中にある動物園までフニクラに乗って行きます。いろいろな動物が身近にみられましたが、殆どの動物はみんな暑さでグロッギーになっていて人の目をさけた所で寝ていました。キリン、マントヒヒ、チンプ、ライオンなど定番の動物の他に地元の動物であるラマ、ヴィクーニャ、グアナコなども見られました。コンドルもいましたが高嶺の岩陰にいてよく見えませんでした。

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最初に見たのは白いトラ。暑いためかデレている感じで動きもあまり機敏ではありませんでした。一匹では寂しいし、囚われの身は哀れです。

 

 

 

 

 次に大きなラクダが休んでいるのが見えました。三角形の大きなコブが二つ。コブは丸いのかと思っていたのですが、こんな風に三角に尖っているのですね。

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次にグアナコの柵を覗くと1匹のグアナコが私たちにツバを飛ばしてきました。そば来るな! 寄るな!ペッ!

ラクダの仲間は怒るとツバを飛ばしますが、まさか柵を覗いただけでツバを飛ばされるなんて思いませんでした。

 

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このつぶらな瞳のヴィクーニャは、最初下を向いていたのですが、相棒が口笛を吹き始めると顔を上げ、相棒の方をジッとみつめるようにしてました。まだ子供なのか、あどけない顔付です。

ヴィクーニャはグアナコと違って温和な感じがします。

 

 

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最初この鳥の柵に来た時、小さな雛がポツンと佇んでいて、それからヨチヨチと歩く姿が目に止まりました。小さくて儚くて吹けば消えてしまいそうでハラハラするような淡い雛鳥でした。そしてすぐその横の日陰にマリア様のように優しそうな母鳥がいました。シギの一種? 母鳥と天使のような雛の様子がホワッとした気持にさせてくれました。

鳥と言えば、私にとっていろいろ珍しい鳥を間近にみることができました。網で囲まれた大きな檻の中に入ることが出来、そこでは野生のカラフルな鳥たちが頭上を飛び交ったり、階下の水辺を歩いたりしていました。こんなに近くで見られるなんでスリルものです。

一番目立ったのは真っ赤なショウジョウトキ、サビ色のブロンズトキなどいろいろな種類のトキです。私はトキのシルエットがココペリを彷彿させるためか妙に好きです。

これはブロンズトキと呼ばれるらしいです。

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左下のカラフルなトキの名は分りません。右下はショウジョウトキ。

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鮮やかな赤のショウジョウトキ。実際の色はもっと鮮やかでした。

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これは山鳩かな。あまりにも女らしくエレガントな姿でした。

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木に止まっているクジャク。

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下の水辺を歩いていたこの鳥、非常に不思議な姿してます。どこかでみたことあるのだけれど...。

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そして檻の外をでると屋根もなく自由な雰囲気の一角にピングのフラミンゴがいました。

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爬虫類もいろいろいました。狭い区切られた檻の中に一匹ずつ。正面がガラス張りになっているのですが、陽の光が反射して写真に撮り難かったです。それでもカメラをガラスに押し付けて撮ってみました。イグアナの顔の部分は反射して何度写してもどうしても撮れませんでした。

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イグアナは可愛いですが、ヒラモンスターはちょっと怖いです。
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ミアキャットは思っていたより小さかったです。最初はウロチョロしていたけれど帰りに見たら3匹ともペタンと寝ていて可愛かったです。

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可笑しかったのはヤマアラシ。暑いので日陰で顔を隠してお尻出して団体で寝てました。日陰を作っている屋根の藁束とヤマアラシのトゲトゲの毛の束が同じように並んでいるのが滑稽でした。

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これはビックホーンかな?正式な名前はわかりませんが立派なツノや美しい体に見とれました。

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 イミュの赤ちゃんも可愛かったです。

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ほかにも美しい縞模様のゼブラとか仲良しカップルのラマとか手足の長さを見せびらかすテナガザルとか元気なペンギンとかを身近にみることができ、ここに来た子供たちが楽しんでいる様子が分ります。ただ「囚われの身」という言葉が私の頭にフッフと浮かぶのを蹴散らすのに困りました。

 

動物園を出てからまたフニクラに乗って高台の頂上までいきました。そこには教会が建っていて、さらに少し上がった高台にバージンメアリーの白い銅像が立っています。

高台からサンチアゴ全体が見渡せますが、同じような景色を最初にサンチアゴに着いた時、川の南側の高台のパークに上がって見たので、感動はすくなかったです。

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行きの上りは苦しかったけれど帰りの下りは楽。またフニクラで下まで降りました。

夕食は近くにあるとても美味しいペルー料理の店Selvadoで楽しみました。ここは前の日にランチでマチャス(マテ貝)とジュースを注文した時、とても美味しかったので、最後の夕食もここですることにしました。とても良かったです。

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セビチェの量が多くてお皿に分けるとさらに多く見えました。

タコのグリルも量が多くシェアして充分な量でした。ソースがとても美味しかったです。

愛想のいいウェイトレスさんが一所懸命スペイン語で話してくれましたが、ニコニコして話す彼女に分らないままつい頷いてしまった私でした。
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最後が食べ物で終わるところが私らしい。これでチリの旅の話はお終いです。