ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

犬の眼差し

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先週、歯科医からの帰り道、向かい側から来るピットブルとロットワイラーのミックスみたいな犬を連れた女性とすれ違いました。すると犬は私の方を見て近くにきてペロペロと私の手を舐めたのです。嬉しくてたまりませんでしたが治療の帰りで少し元気がなかった私はニコニコ笑うだけで歩くのを止めることはしませんでした。犬はジッと私を見つめていました。その眼差しは親友を見つめるような、何か話しかけたくてたまらないといった様子で、私は後ろ髪を引かれる’思いがしました。オーナーの女性は犬が舐めたことで「ごめんなさい」と私に言うので「いえいえ、嬉しかったです」と返したのですが、立ち止まって撫でたりしなかったので犬好きとは思われなかったようです。【上のイラストは借り物。私の絵ではありません】

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そして昨日、スーパーへ行く道で、白い毛の長い大きな、サモイエドとゴールデンリトリバーのミックスみたいな犬とすれ違いました。するとまた同じような眼差しで犬が私をジッと見つめるのです。立ち止まって動かずに私と話したいように顔をまっすぐにして見つめてくるのです。犬は人の目を見つめない、見つめるのは敵意のある時だなどと言う人もいますが、そんなことはありませんね。友達みたいな優しさで見つめてくれるんですね。その犬のオーナーが「分かるわよ、一緒に遊びたいのね」と犬に言っていました。私はそばに寄って構ってあげなかったことを後悔しました。犬とだけ遊んでオーナーと話さないわけにはいかないから、やめたのです。その時は何となく人と話す気にならなかったのです。

昨日は何かザワザワと不安な気持になっていて家にいても何もする気にならず、買ってきた大きな容器のヨーグルトを全部食べてしまうほどでした。自分としては特に理由は思いつきません。夜遅くに帰宅した相棒に「何か嫌なことあった?」と訊いたら、その日はオフィスでとても嫌な気分でいたそうです。ソールメイトは気持がテレパシーで伝わるのでしょう。

犬を飼っていたら、あの優しい眼差しで気持を和らげてくれたかも知れないなぁ。