ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

叡智の言葉

最近、かなりの頻度でスピリチュアルな場面に出くわします。昨年ドイツのルーベックを訪れた時にスピリットを実際に肌で感じる経験をし、このブログにも書き記しておきました。スピリチュアルであるかどうかは経験した本人の解釈次第ですが、私たち夫婦はよくそういう場面にであうようになりました。

先月5月末のメモリアルデーにコネクチカット州ミスティックポートを訪れた時も「アレ?!」と感じることがありました。ビレッジになっているショッピングセンターを歩いていた時、洋品店の看板にトンボが描かれているのを相棒が見つけたのです。トンボは相棒の又従妹を思い出させます。彼女は10年前に若くして癌で亡くなりました。物凄く他人の面倒見がよい人で、彼女の葬式に参列した人の数が5百人ぐらい、それ以上だったかも知れません。彼女とお別れするために参列した多くの人たちから彼女は慕われていたことが分かりました。

幼馴染みの中でも彼女は相棒のことを特に大好きだったようです。彼女が相棒と話している様子をみているとまるで大好きな兄さんと話している妹のようでした。他州に住んでいるので滅多に会うことはありませんでしたが、それでも時々連絡してくれて、2~3度家族で会ったりしたこともありました。相棒が最後に電話で彼女と話をした時、いろいろな治療を試みて治ったと思った癌の再発を知らされた彼女が打ちひしがれて、いつもの明るい人柄が別人のようだったそうです。

その彼女のメールアドレスがドラゴンフライ(トンボ)だったのです。そういう名前の組織に所属していたのだと思います。彼女が亡くなって暫くしてトンボを見ることがありました。トンボと出会うには珍しいと思う状況だったので、これは彼女の挨拶かな、と思ったりしました。

そして、今回ミスティックでトンボの看板をみたので相棒は少し気になったようでした。私も何となく彼女からのサインかな、と思いました。

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そしてここ2~3日の間にまたトンボに出くわしました。インターネットをブラウズしていたらトンボのデザインの服がでてきました。とても可愛らしいトップ( Tシャツ)。「あれ、また彼女が挨拶しているのかな」と思いました。

そして次の日にまたトンボのデザインのトップが出てきて、そこに “Wisper words of wisdom, Let it be” 〈「あるがままに」と叡智の言葉を囁く〉と書いてありました。ご存じポールの歌の一節です。しかし、その一節で彼女が何かを言いたいのかな、と思いました。『何かをしようとせず、あるがままにしておきましょう』と言いたいのかな。あるがまま、つまり神に任せるということかな。

そしてまた次の日、別のトンボのデザインのトップが出てきて、そこには、正確には覚えていませんが ”Loved ones are never gone, they are flying beside you” 『大切な(愛する)人はいなくなってしまったのではありません。あなたの傍で飛んでいます』 というようなことが書いてありました。トンボの絵なので「飛んでいます」と表現してあったのでしょう。彼女は『相棒の傍で見守っていますよ』と伝えたかったのだとしか思えません。その後、そのトップを探してみましたが、もう出てきませんでした。

最近の米国内の不穏な混乱状態に相棒の神経が尖りきっているのを心配して又従妹は相棒を宥めるために叡智の言葉をかけてくれたのだと私は思うのです。興奮しないで、そのままにしておきなさい、と。

[追記] 後から思い出したのですが、そのT-シャツを売るサイトの店名にも何かを感じました。又従妹の母親の名前だったのです。殆どそのままの名前で最後に繰り返しがあるだけでした。その母親ももうこの世にはいません。