ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

何をやってもうまくいかない義母

先週金曜日の夜中、義母はリウマチか何かで脇の辺りが痛くなり、ニトロを3錠いっ
ぺんに飲んでしまい、低血圧のため救急病院に運ばれました。義母の事をよく知っている掛かり付けの医者が病院で診察し『何でもない。入院せず帰宅できる』と言いました。義母も『病院なんかに行きたくなかったんだ』などと言っていました(笑)。
土曜日、病院に義母を迎えに行くと、空腹だから食事をしたいと言い出しました。義母はレストランでの注文がうまく出来ません。まず何を食べたいのか自分でも分からない人で、注文してから必ず『これにしなければよかった。あれにすればよかった』と言うのです。

今回、義母は最初に貝柱のフライを頼みました。相棒も私も軽食を頼みましたら、義母は『そんなら私もオムレツにする』と注文を変更しました。スパニッシュオムレツを頼んだ義母は、そのオムレツが来ると『不味い』『こんな筈じゃなかった』『貝柱にしておけばよかった』『これはスパニッシュオムレツじゃない』などと一人文句をブツブツ言い続けました。私たちは『また始まった』と思って黙っていました。
ブツブツ言う義母を見たウエイターが来て『何かありましたか?』と訊いたからたまりません、義母は『これはスパニッシュオムレツじゃない。パイナップルが入ってる』などと文句を言いだしたのです。ウエイターが『それでは他のものに取り替えます』と言って向うへ行くと、今度はウエイトレスが来て『これがこのレストランのスパニッシュオムレツなのですよ。こんどは何にしますか?』と義母に訊くのです。義母は何を頼んでいいのか分からなくなっていて『ウー、ウー、マフィンにする』と言いました。『何のマフィンにしますか?』とウエイトレスが訊くと『ウー、ウー、ワッフルにする』と妙なことを言いだしました。マフィンの種類がすぐ頭に浮かばなかったので、私の食べているワッフルを見て、そう言ってしまったようです。実はそのワッフル堅くて美味しくないので、私は困ってしまいましたが何も言いませんでした。義母には柔らかくて食べ易いパンケーキ(日本のホットケーキ)を勧めたくていたのですが、何か勧めるとまた文句を言われそうなので止めたのです。案の定、義母は堅いワッフルにバターやらシロップをボトボトかけて食べにくそうに食べていました。

義母はいつも『何をやってもうまくいかない』と言います。ホントにそうなので困ってしまう(笑)。