ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

義母

ポテトパンケーキと義母 Potato pancake and mother-in-law

ハヌカの祭日には、油を使った料理、ポテトパンケーキを焼きます。ユダヤのテンプルを清めるため8日間燭台を灯し続けなければならなかったのですが、手元には1日分の油しかなかったそうで、しかし、その油で8日間灯り続けたというミラクルを祝ったのがハ…

ポテトパンケーキ

きょうはハヌカのキャンドルを点す最後の日。 ハヌカにはポテトパンケーキを食べるのが風習。光=油という連想から油を使う揚げ物であることがポイントのようです。 義母が居た時は晩餐らしきものを作りましたが、今は相棒と二人でキャンドルを点すだけです…

順送り

食物を「味わう」のは舌だけじゃないんですね。歯も上顎も下顎も、口の中全部で味わうようになっているのですね。なぁ〜んて妙なこと言い出したのは、今、歯がなくて、フリッパーという部分入歯をしているからです。それを付けたまま食事をしてみましたら、…

チャイニーズ エヴァグリーン

観葉植物のチャイニーズエヴァグリーンが1メートルぐらいの高さになり、花がたくさん付き始めました。何年前だったか忘れましたが、生前、義母が「これ折れてたから上げる。植えたらいいよ」と言って茎に3枚ほど葉の付いた小さな房をくれたのです。 その房を…

 義母の霊

先週7日は義母の一周忌。義母は自分の誕生日や記念日などが近づくと相棒や私に「誕生日が来る」「記念日が来る」と繰り返し念を押しました。亡くなってからも一周忌が来たことを知らせるため義母は色々と手を打ったようです(笑)。先週、私はこのサイトに無秩…

Amour 観ました

ちょっと心配していた通り、私たちには重過ぎるテーマでした。自分たち二人の老後の姿に重ねてみることもありますが、それよりももっと身近な厳しい現実として故義母の認知症と重なる箇所が多々あり、あるシーンは、あまりにも酷似しているため、堪らず顔が…

アンベイリング(墓石の除幕式)③読み上げなかったスピーチ

アンベイリングには故人を偲んで家族が短いスピーチをします。相棒はあまりそういうことをしない人なので、義母のアンベイリングで誰もスピーチしなかったらちょっと寂しいと思った私は、念のために散文を用意しておきました。それをプリントして置いておい…

アンベイリング(墓石の除幕式) ②相棒の叔父

アンベイリングの後、集まった人たちとコーヒーショップ(ダイナー)で軽い昼食をして、それからお別れしました。相棒が非社交的なので、これからはもうこの人たちと会うことは殆どないだろうなぁ、と思いました。義母が生きている頃は、やたらといろいろな祝…

アンベイリング(墓石の除幕式) ①タップスが聞こえる墓地

きのうの日曜日、義母の墓のアンベイリング(除幕式)をしました。義母の墓は義父と二連になっていて、刻字はこの春に済んでいたのですが、アンベイリングというのは葬式から数ヶ月経ってから行う慣習のようです。事情によってはお墓をすぐ作れないこともある…

お見舞い

日曜日、ニュージャージーに住む相棒の叔母のお見舞いに出かけました。相棒の故父の妹にあたり、現在95歳。去年、義母が入院を繰り返していた頃、叔母もころんで腰骨を折り、入院して手術とリハビリを受けていたのです。退院してもあまり歩けなくなっていた…

認知症

8年ほど前、相棒の父親が認知症になったのは、小さな卒中を繰り返し、最後に大きな卒中を起こしたためでした。卒中について、もう少しよく分かっていたら、小さな卒中を繰り返していた父親のいつもと違う様子に気付いて、医者に血液調整の薬を貰って上げら…

誤解の中で生きる

あまりに自己中心のため、自分を第三者として少し離れて観ることが出来ず、自分のやる事考える事が傍目から見たらどうなのか分からずにいる場合、そのまま分からずに一生を終える人は、幸せなんでしょうか?義母のことですが、きのう、少し悲しくなってしま…

象牙の人形

義母のアパートの整理中ですが、写真を撮ったものがありますので、ちょっと紹介します。ほんの一部です。 高さ20センチほどの象牙の人形2体。象牙の捕獲はもう禁止されていますので貴重な品かもしれません。

刺繍画

義母のアパート整理中。このルノアールらしき額は、義母が自ら刺繍したものです。義母はこれを大変誇りに思っていたようです。 縦1.5横1メートルほどの大作。

道化

義母のアパート整理中。義母のアパートの玄関にドンと飾ってある、縦横1.5メートルほどのアート。 一見、木彫りに見えるのですが、叩くとボンボンという金属性の音がします。鋳型でしょうか?真鍮か銅を裏から叩いて作ったものかもしれません。それにしても…

Clutter Collectors

義母のアパートの整理の様子をちょっとお話いたします。義母は、資産もなく、収入レベルはどちらかと言えば中の下でしたが、若い頃からアパートの部屋の装飾はインテリアデザイナーを雇ったりするような上流クラスの生活を模していたようです。そのため家具…

ごめん

...とかなんとか、下の欄で怒った私ですが、怒っちゃいけなかったです。人が自分の人生を楽しむのに何の遠慮がいるものか、でした。オッカサン(義母)、楽しめる時に楽しんだんだよね。ごめん。

アリとキリギリス

今、義母のアパートの室内の処理中です。もの凄い物量です。流し台の下に使っていない缶詰瓶詰が80個近く、プラスチックボトルのソーダ水が10本以上入っていたのには驚きました。クローゼットは大小5つほどあり、ギッリシ詰まっています。私は使わない物は…

義母

きのう7日の夜、義母が亡くなりました。ここ数日、このダイアリーをアップできないかも知れません。

悲しい義母

4回目の尿道炎で入院している義母ですが、炎症を起こす菌が突然変異で強くなり従来の抗生物質が効かないらしく、別の経口剤にするか点滴にするか、病院でも手こずっているようです。見舞いに行くと、菌に感染しないよう、部屋に入る前に割烹着のようなカバ…

人格

先週、朝方4時頃、ホームから電話があり、「(義母が)また911(救急番号)に電話してしまった」と連絡してきました。義母は呼鈴を押しても介護婦がすぐ来ないと911に電話して「誰も介助してくれない」と訴えるのです。最初の頃はホームからその度電話があり…

電話が繋がらない

NY、朝から雨です。義母は先日、介護センターの部屋をまた移されました。これで四度目。各部屋には電話はなく、電話が欲しかったら自分で電話会社と交渉して引くのですが、こう何度も移されてはコッチが敵いません。義母は「電話はどうした!電話!電話!」…

ガックリ

私に失読症の気(ケ)があること、前に何度かお話しました。パソコンを始めた頃、日本語環境のEメールにある「受信トレイ」をどうしても「受信トイレ」と読んでしまう私でございました。お料理に「ひつまぶし」とあるのを「ひまつぶし」と読むし、日本まんが昔…

義理の娘と同じ名前

バターをペロペロ舐めて容器を空にしてしまう義母。カロリー満点。こりゃ100歳以上の長生きするかも、などと思うこともありました。ところが、一昨日、また尿道炎を起こして入院となりました。寝たきりでオムツをしているので仕方がないとは思うのですが、入…

不可解な人

世の中には、あまりに自分勝手で、どうにも理解出来ない感覚の人たちがいますね。なるべく、そういう人たちとは遭遇しないようにしたいですが、毎日の暮らしで避けられない場合もあります。きょう、義母の病室に居たら、隣のお婆さんに中年女性の見舞客が来…

困った善意

昨日、義母の部屋を見てビックリ。ジャンクフードの袋がたくさん置いてあるのです。ポテトチップス、プレッツル、チーズパフの入った袋が散乱していました。義母に「誰が持ってきたの?」と訊ねても「誰だろ?」と疑問の答えが返ってきます。考えられるのは…

嫌われ婆さん

きのう、シンプルな電話機を買って義母のところへ持って行きました。病室の外で車イスに座ってボーっとしていた義母は、私を見るなり、ソレッとばかり不満を並べ始め「こんな皮のイス(車イス)痛くて堪らん。ベッドに戻りたい。ベッドに寝かせろ」というので…

DNR (Do not Resuscitate)

ハーレハレ!もう10月になってしまった。私の頭は、まだ1999年あたりに留まっていて、今年が2011年であることに気が付くと「ハタ、もう2000年から11年経ってるのか…」と驚いたりしています。義母は相変わらずですが、今度は味覚に支障を起こし、なんにでも塩…

ドーラに似てる

きのう、義母の部屋は賑やかでした。隣のベッドの患者の家族女性4人−というか3人半の訪問客が来ていました。「半」というのは今月4歳になったばかりのヨランダちゃんのこと。天然パーマの毛を毛糸のようにまとめて立たせたヘアスタイルで、まるで天使のよう…

暴言

きのうは胃が縮まる思いがしました。悲しくてなりませんでした。義母を見舞って帰るバスの中で涙が出てきました。なんとも言えない悲しさでした。きのう義母は4階のリハビリセンターから6階のナーシングセンターに移されました。移動させられるたび、何を…