ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

 Highway 観ました

週末は映画を観て過ごすしか他に考え浮かばない老夫婦の私たち、新作が公開されるたびチェックします。この作品、期待したより良い作品でした。

インドの作品。誘拐された金持ちの娘が誘拐犯に打ち解けてしまうという話です。多分ありきたりの話だろうと思ったのですが上手く仕上げてありました。それにパキスタン国境近くのインド北部の美しい風景がなかなか魅力的でした。若い女優も大変美しく、監督が彼女ばかり撮っているのも納得。誘拐犯役の男性も最初は汚れた顔で下向きに怒った顔付きだったので、かなり強面のおっさんのように思えたのですが、よく見るとかなり整った顔付きで、最後の方で一度だけ見せた微笑の顔はハンサムでした。演技もなかなかよかったです。

今の米国では窃盗強盗を働く人間に良心があるとみるのは非現実的ですが、仏教国のインドでは悪人でも良心は残っていると思える、また思いたくなる話でした。作品の最後の方は悲しく、私の幼い頃、両親と心が繋がらず、ずっと悲しかった自分と、この作品の金持の娘の苦しい感情が重なったためか、ボロボロ泣いてしまいました。子供に影響を与える家庭環境って、金持とか貧乏とかではなく、両親の心のあり方が重いんじゃないかと思いました。