ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

 週末に2本観ました

A Most Wanted Man
今年2月に亡くなったPhilip Seymour Hoffmanが出演しています。気のせいか、彼の私生活の乱れが顔色に出ているようで、かなり薬で身体をダメにしていることが見て取れました。しかし、それが役柄にマッチしているため、演技だと思う人もいるでしょう。ストーリーは何もかもプラン通りに進んで行くようで、最後にドンデン返しがあります。そこが圧巻。

余談:Willem Dafoeが出ています。特徴のある顔がとてもいいのに演技がイマイチ。この人にピッタリの作品が出てきたらいいと思ってます。

Calvary
「お前がいい人間だから殺す、お前に罪が無いから殺す」っと言われたらどうしますか? アイルランドのある小さな村の善良な牧師さんが懺悔の小部屋の向こうからこう言われました。「1週間後の日曜日に必ず殺すから海岸へ来い」と言われます。牧師さんはこの人間が誰であるか分かっています。観客は分かりません。ストーリーは海岸に行く日までの1週間で、その間に犯人らしき人物が数人でてきて「あいつか?こいつか?」と観客が推理するようになっています。

アイリッシュ訛りが強くて、私はセリフが聞き取れないことが多かったのですが、それでも牧師役の役者Brendan Gleesonの味のある顔付きに引っ張られていきます。アイルランドの一角の美しい景色もいいです。

ここからは相棒の受け売り。この作品の題名はキリストが処刑された場所の名称ですが、アルメイ語で「髑髏」という意味なんだそうです。そして、この作品の中に髑髏の隠し描のある有名な絵画Ambassadorsが出てきます。真正面からは崩れていて分からないのですが、角度を変えてみると髑髏に見えるという隠し絵です。相棒に教えてもらわなければウッカリ見逃すところでした。
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