サウスダコタの旅 4)余禄

宿から車で北へ15分ぐらいのところにある Hill City という町に寄った時のことです。(もっと近くにKeystoneという少し大きな町があるのですが、これがラスベガスを小さくして下品にしたような町で、ハレハレハレ..これまた失礼..と逃げたくなるような町。それでKeystoneは度外視。)
泊まった宿のレストランのメニューに限りがあり、別のところで夕食をとろうと考えました。近くの町のレストランを調べていた相棒がHill Cityという町に一軒食べられそうなメニューのある店を見つけました。それで出かけてみたのです。どうせミスボラシイ町だろうと思っていたのですが、思ったより洗練された店が並ぶ静かな好ましい町でした。
小雨降る中、町を散歩していると、どこからか「ボッボォー」という懐かしい音が心に沁み渡るように聞こえてきました。最初はレコードか何かだと思ったのですが、ふと脇をみると1ブロック先に列車のレールが見えました。そしてまたあの汽笛が鳴るのです。もう居ても立っても居られなくなった私はアーアーと言いながら走って行きました。キョトンとしていた相棒は後から私を追ってきました。
そこには1880蒸気機関車博物館とかなんとかありました。そして蒸気機関車が今まさに走ろうとしていました。

(上) エンジンに水を入れています。機関車の後ろには客車が待機していて、準備ができたら連結するのだと分かります。ユニフォームを着た若い子が客車の方へつっ走っていきました。離れた店から客車までポップコーンを運んでいるようです。日本のように首から提げた台にポップコーンを載せて売れば、あんなに走ることはないのにと思ってしまいます。しばらくこの蒸気機関車を観賞してノスタルジックな思いに浸りました。まさか今回の旅で蒸気機関車が動くさまを見られるとは思ってもいなかったので、とっても得した気持になりました。

今回のブラックヒルズの旅は思ったとおり雨が多かったです。それでもそれなりにいい旅でした。春は雨が多いようなので、いつ訪れるのがいいのかと思ったら、地元中華屋さんのウェイトレスさんの話では「この辺り、夏は旅行客が多くて混雑するし、ホテルも高くなるから、夏の終わりに来るといい」ということでした。