ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

スーパーマーケットのキャッシャー

今日、スーパーマーケットから戻って来て、何とも砂を噛むような気分の悪さが残っています。

前に『ホールフーズ』のキャッシャーの良さをお伝えしましたが、きょう行ったのは『フードエンポリウム』という人材マネジメントの悪い、ニューヨーク市特有の悪スーパーです。そこのキャッシャーは、間違えをしなかったら御の字なのです。そいういう所ですが近いので、つい利用してしまいます。

いつも切ないのはキャッシャーが野菜の名前を知らないこと。キウリもズッキーニも、シラントロもパセリも、ほとんど区別がつかず、カブなども知らないのです。

きょうは小振りのカブがあったので、浅漬けにして食べたくなり、少し買いました。レジの所でスクリーンの打ち込みを見ていたら、案の定、カブをエンダイブなどと打ち込んでいます。ウワアー。

間違えを訂正すると余計間違えをすることが多いので私は躊躇していましたが、カブとエンダイブじゃ値段も違うだろうと思って『エンダイブじゃなくてカブよ』と注意すると、キャッシャーは手前にいる他のキャッシャーにカブの商品番号を訊いて打ち込んで『どっちも値段は同じだった』と言うのです。『ま、ちゃんとクレジット(払い戻し)してくれたわよね』と訊くとうなずいていたのですが、ここで安心してはダメなのです。

出口の前のベンチでレシートを見直したら、何と前に打ち込んだエンダイブを削除する積りでまたエンダイブを打ち込んで2倍の料金をとっていました。参ったなあと思いながらキャッシャーのところに戻って『キャンセルしてなくて2回同じ料金打ってる』と言うと『じゃ、あそこのカストマサービスまで行ってクレイムして』と指さします。スミマセンなんて言葉は絶対でてこないのです。

仕方なくサービス係に説明しましたが、『カブ』という言葉が出ただけで、この係の人ももうダメなのです。その係は例のキャッシャーのところへ行って経緯を訊き、戻ってきました。が、なぜか隣にいる人と話をし出し、自分がやっていることをスッカリ忘れてしまっていました。ふと我に返った係は、ボワンとした顔で番号を5、6回打ち直し、やっとクレジットしてくれました。

たった5ドルほどの訂正に20分近くかかりました。その上、顧客係は『すみませんでした』とも言わず、かえって私がサンキューと言うのを待っているような素振りでした。私は癖でついサンキューと言いそうになるのをグッと抑え『ハピーじゃないのよ』という気持をデモするために下を向いたままそこを去りました。

なあんで、こんなに程度が低いんだろう。学識も常識もない、文化のブの字もあったもんじゃない。こんな連中がウヨウヨしているこの国はもうおしまいだなあ、と何十年も前から思ってます。

幸い、カブは小口切りにして塩とガーリックパウダー振って冷蔵庫に入れといたら、案外美味しい浅漬けになりました。