ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

 歯医者

昨日は歯科医を2軒廻りました。外は気持の良い春の日でした。インプラント専門歯科医へ行って、5ヵ月前に埋めたインプラントの埋め込み口の開口と、ついでに抜歯を1 本して貰いました。次に一般歯科医に行って仮ブリッジを填めて貰うのですが、予約時間まで1 時間ほどもあったので、セントラルパークの中のベンチに座って休みました。若い頃は公共の場に一人で座っているとなぜか妙に恥ずかしくなる私で、用事もなく一人で公園に座ることなどなかったのですが、婆になってからは恥は殆どなくなったようです(笑)。

周りの木々を眺めると新緑が目に優しく、何かホッさせられました。昼の時間だったのでベンチでお弁当を食べている人たちも居ました。隣の話声はロシア語かポーランド語のようです。意味は分かりませんが、ニューヨークだなと感じさせます。セントラルパークを散歩すると、仏語、露語、ポーランド語、イスラエル語、その他諸々の国の言葉が聞こえてきます。仏語をよく聞くので、はじめはフランスからの旅行客が多いのかと思っていましたが、カナダからの観光バスを見かけ、カナダの仏語圏からの旅行客が多いのかもしれないと思いなおしました。ケベックやモントリオールならニューヨークに近いのでバスで来られます。今時、空港での面倒な検査は時間の無駄、精神的にもイライラしますが、バスの旅なら楽です。

さて、私は今まで通っていた一般歯科医を換えました。前の歯科医は優しい人なのですが、治療中にアシスタントとやたらとオシャベリするのです。まあ、オシャベリはいいとしても、治療についての説明の仕方や治療の技術がどうもイマイチなのです。仮ブリッジもいい加減なつくりなので口の中や舌にあたって痛いのです。私から作り直すように頼むのも方法ですが、ブリッジのつくりが粗末なことを承知でいて患者に言われるまで直さないような歯科医は私の性格にあいません。そしてその歯科医は今度は『歯根切除』をするというのです。技術がイマイチの歯科医に、たかが歯茎とは言え切開手術を任せるのは不安でした。そこで別の歯医者にセコンドオピニオンを訊いてみました。別の歯医者は『歯根切除をしてもその歯は長く持たないので抜歯した方が良い』と言う意見でした。この説明の方が私には納得がいったため、この歯医者に治療を頼むことにしました。

ところが、インプラント専門医が私の前の一般歯科医と懇意だったため、私が歯科医を換えたことが前の歯医者に分かってしまいました。インプラント医は『○○医にはもうかからないのですか?』と訊くので『今度の歯医者さんの方が説明も明確だし、任せて安心な気がするのです。私が医者を換えたことで前の歯科医とあなたの間が都合悪くなったとしたらスミマセン』と私が謝ると『イイエ、イイエ、私はただ患者さんの治療をするだけだから構いませんよ』と言ってから治療を始めました。実はこのインプラント医もかなりオシャベリで先回の治療ではアシスタントとベラベラやってました。が、今回はなぜか黙って治療に集中して、無駄なオシャベリ一切なしでした。私が、歯医者を換えるようなウルサイ (文句を言う) 患者なので、しっかり治療した方がいいと気付いたのかもしれませんな(笑)。タレメで丸顔の私は、初め引込み思案な印象を与えるらしく、扱い易いと思われがちなのです。初めの印象と違うと『優しくない』と怒る人もいますが、それは勝手に誤解した方が悪いんじゃ、と言いたいです(笑)。