ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

結婚式

日曜日、相棒の幼友達でもある友人B氏のお嬢さんの結婚式に行きました。B氏はいろいろな職業を経て、大変苦労して今の弁護士事務所を築きました。稀に出来た人物で心優しい人です。

お嬢さんは、本当に玉のように美しく、お婿さんも長身(190センチ近い)で非常にハンサムで、まるで絵のような結婚式でした。

娘を送るB氏のスピーチは私の心を動かしました。

「娘は本当に美しい子で、生まれた時、普通、赤ん坊はシワクチャでとても美しいとは言えないのに、この子は生まれたばかりでもホントに美しくてビックリしました」

親ばかと言えばそれまでかも知れませんが、私には信じられる言葉でした。娘を本当に愛する父親でなければ出てこない言葉です。娘さんが生まれた時のB氏の喜びようが分かります。スピーチは続きます。

「婿さんは、若いのに私と話があいます。昔のことをよく知っていて、なんじゃ、この若者は、もしかしてドラキュラか、と思いました」

こう言うB氏は婿になる若者を本当に気に入っています。少し堅物な若者ですが、大変にハンサムなので、その堅いところも魅力の一つになります。若いに似合わず大勢の人の前でも大変落ち着いた態度でスピーチのできる頼もしい若者です。最近、弁護士のテストにパスし、将来、B氏の弁護士事務所の良き後継者となるだろうと推察します。

レセプションにはカクテルバーが2台あり、寿司の台では職人が2人忙しく寿司を巻いていました。ローストビーフの台ではシェフがナイフを持って立っています。若い女性が2人サービスしている中華風ヤムチャ、誰もいないけどカラフルなフルーツの台、数々のスィートの台など、テーブルが並び、その上、更にサービスの女性たちがタパス風の料理のトレイを持ってまわってきます。これを食べたらディナーパーティで食事ができなくなると思い、私はあまり食べませんでした。

レセプションから祭壇のあるセレモニールームに250人から300人ほどの参加者が移り座りました。私が若い頃馬鹿にした厳粛な儀式が行われ、若い2人が真面目にそれを行っているのをみて、私の反抗期の浅はかさが今さら空しく思われました。そのあとのディナーパーティで、肉が出てきて、肉の食べられない私は結局前菜のサラダとデザートだけ食べました。レセプションの寿司をもっと食べておけばよかったと後悔しきり(笑)。