金曜日、夕食後にマンハッタン東60丁目の映画館に行ったら凄い人でした。1ブロック並んで角を曲がってまたブロック並んでいて、その列の最後も角で曲がって続いているようでしたからブロックの3面を囲んだように列が出来ているようです。
「あれぇ、こんなに並ばなきゃならんか」と思いながら列を押し分けてチケットブースへ行ったら、あの長蛇の列は007の新作“Skyfall”のものでした。私たちの観ようとしていた”Argo”には列などなく、さっさと入ることができました。
今まで、コネリー以外はヒョロッとして頼りない感じの人とかカリスマがない人とかが007をやっていて酷かったけれど、ダニエル・クレイグはカッコよさそうですね。ただし、私の好みの映画じゃないので観る予定ありませんけど(笑)。私はあまりカッコよすぎる人の話は興味薄なんです。
さて、Argoは実話を元にした作品なので一応観てみました。1980年カーターが裏に回りモスリムに加勢して中近東の勢力を覆した際、イランのモスリム過激派が米領事館の人たちを人質にした事件がありました。その内、何とか過激派の手を逃れた6人のスタッフがカナダ大使館の協力で隠れ潜んでいるのを米国のスパイが助け出すという話。今更ながらカナダ大使ご夫妻の、身の危険を犯してまでの協力に感激する限りでした。それにしてもカーターの汚さには後味悪い気持です。この作品はレフティストが作っているので何とかその汚さを抑えているのですが、やはり「人の命より自分の面子」を考える卑怯な輩であることは隠せません。