ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ボリビアの村の裁定

週日、相棒が仕事で忙殺されている日は朝の挨拶だけですが、そうでない時は、二人で日に2、3通のメールを交換します。だいたい、その日のニュースで興味のありそうなものがあったらコメント(冗談)を付けてリンクを送りあうなどしています。

たとえば、相棒は、きょうのAPニュース『ボリビア先住民、犯罪者を生埋めにする』という記事のリンクを送ってきました。

『コルケチャカに近い村でのこと、中年女性を強姦して殺した若い男を村人が捕まえ、その女性の埋葬の時に一緒にその男も土に埋めてしまった』というのです。この村では窃盗をした人には石をぶつけて殺し、窃盗仲間も火あぶりにしたりするそうです。村は都市から300キロ離れていて人口は5000人、都市の警察の力が及ばないところだとか。

(写真は借り物で直接ニュースとは関係ありません)

最近、米国は犯罪者に弁護士をつけ、ありとあらゆる口実を理由に刑罰を軽くしたり、免罪にしたりすることが多く、犯罪が絶えず、犯罪者が横行することを嘆いている相棒は「ボリビア先住民は僕の好みの人間だ」などと冗談を添えていました。私も「そうだね、米国の犯罪者を全部ボリビアへ送って先住民に罰してもらえたらありがたいね」と返信しておきました。

もちろん、未開の残酷さを推奨しているのではありませんが、いわゆる「近代社会の公平さ」を笠に、犯罪者の人権を必要以上に重視し、被害者の人権を無視した裁定がはびこる米国には相棒も私も愛想が尽きているのです。