ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

クマンバチ

きのうの日曜日「父の日」に相棒の両親の墓参りに行きました。距離にすると車で1時間もかからない筈なのですが、そこへ行く道はいつも渋滞で2時間は裕にかかります。

先月、相棒が忙しくて「母の日」にお参りできずにいました。「命日と誕生日と記念日は墓参りに行かねば」と思っている相棒はそれが気になっていたようです。

墓地に着くともう閉める時間に近くなっていました。急ぎ両親の墓石に行ってみると義母の側に鳥の糞がかかっているのが私の目に飛び込んできました。「遅かったねぇ、早く拭き取ってよ」と言う義母の声が聞こえてきたので、ササッと拭き取りました。お墓に入っても義母はまだ私に世話をしてもらいたいみたいです(笑)。

同じ墓地の別の場所に義母の姉夫婦二組のお墓があり、いつもそちらの方にもお参りしてから帰ります。下の姉夫婦のお墓近くで、ふと地面をみたら、クマン蜂が草にひっかかってジージーと音を立てていました。墓地が閉まる時間が近づいていて急いでいたため助けてあげられず、そこを離れました。

帰りは、墓地から車で20分ぐらいのところにビーガンピッザのお店があることをウェブで調べておいたので、そこで夕食をしました。新しいピカピカの小さなお店でした。ピザだけでなくイタリアン料理も出すので4人がけテーブルが5、6卓ほどありました。私はチーズ抜きのマリネラソースにニンニクとタマネギのトッピングのビザ、相棒はビーガンチーズ入りの5、6種類の野菜のトッピングのピザ。おつまみにズッキーニの揚げ棒。みんな美味しかったです。サービスもマンハッタンと違って優しくて良心的でした。

帰宅して、TVを見ながら、ふと、あのクマンバチの姿を思い出して「助けてあげればよかったなぁ。木の枝か棒切れを探してきて草の下を押したら放してあげられたかも知れないなぁ」と言ったら、相棒が「虫にそれだけの気持を持ってあげられるんだねぇ...」と感心してました。父の葬式で蛾を見た時から、なぜか虫が人の生まれ変わりのような気がしてしまう私なのです。