ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

The Highwaymen 観ました

The Highwaymen

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1934年、悪名高い強盗カップル ボニーとクライド(Bonnie and Clyde)を捕まえたベテラン刑事フランク ヘイマーを描きます。

強盗殺人犯であるボニーとクライドは、そのキュートな外見のためか当時は無責任な群集の人気を集め、その人気を基にした作品が多くつくられました。が、この作品は捕まえる側である元テキサス レンジャーからみた話です。物事は両面(若しくは多面)からみることが重要ですが、これはそれを示唆しています。

引退したテキサスレンジャーのベテラン刑事ヘイマーは、この悪ガキ強盗カップル退治を州政府から委託されます。今までの収入の半分ほどしか支払われないのに、ヘイマーはこの命がけの使命を受諾し、その経験から淡々と追跡をしていきます。刑事の実際の仕事は地味なものです。無責任で低俗な興味本位の群集の態度とそれを煽るメディアの姿勢を冷たい目で批判しているこの作品には保守派の思考が流れているためか、マンハッタンではたった一か所の映画館でのみ上映しています。

現在、ギラギラのアニメやCG加工のアクション動画ばかりで、ババァが観たいと思う映画はなかなかありません。この作品のように地味でも本質を突いた映画は希少です。