ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

平和過ぎる朝とスイカのジュース

米国内の政界ではメラメラと火が燃え出し今にも大火になりそうな状態であるのに、私たち夫婦の日常はまるで「嵐の前の静けさ」のように平和です。

毎日窓から外の景色を眺めるのですが、同じ景色なのに日ごと違うのです。空の色、雲の量、色、形、丘の色、陽の光、毎日違うので見飽きません。そしていつも「自然には敵わないな」と思うのです。

写真は今朝の景色。

今の自分の生活に「余生」という字を思いました。ホント、余った命を生きていると感じます。今まではいつも時間に追われているような気がしていましたが、今は時の流れは速いのに、少しも追われている気にはなりません。余った時間なのでのんびり過ごせばいいように思い始めました。

1週間ほど前にスイカを買ったのですが、これがどうにも不味いスイカでした(笑)。太い繊維がたくさんあり、噛むとモワッとして餅のような弾力を感じ、シャキッとしていないのです。がっかりして捨てようとしましたが、甘味はあるのでその内ジュースにしようと思って冷蔵庫に入れて置きました。

そして、今朝、ふとスイカを絞ってみようと思ったのです。ジューサーもないし、手持ちザルに少しずつ実を入れてスプーンで押して汁を絞りました。原始的で時間がかかるやり方ですが、「余生」を過ごす私としては、こんな風に時間を費やしても構わないと思えました。昔の私なら、もっと効率よく絞れる方法を考えたと思います。が、今はどんなに無駄に思えることでも悠々閑々、余裕綽々。こんな風にしていられるのはあとどれくらいでしょうか。スイカジュースはほんのり甘く青臭く、特に美味しいものではありませんでした。