ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

遠距離 定期検査

年に1~2回、甲状腺癌摘出後の定期検査をしなければならない私。今までかかっていたNY市の専門医の推薦する医者はここから500キロほど離れたソルトレイクシティの病院勤務でした。その医者(仮にA医師)に診察してもらうため車で片道4時間の距離をこの水曜日から金曜日まで2泊3日で行ってきました。

ドライブの途中で見える山の白い山頂が、まるでCGのように空に浮かんでいるようにみえました。

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近づいてみると山麓が見え浮かんでいないのだと分かります(笑)

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同じユタ州でも緯度の高いソルトレイクシティは気温も10℃も低く上着が必要でした。翌日、A医師とのアポは午後2時からだったので、それまでの数時間、州政府の周りに桜が満開だと聞いていたので見に行ってみました。

政府の建物の広い敷地をグルリと一周するように桜が植えられていました。満開ではありましたが、桜の花の色がなぜかくすんでいました。DCの桜が花の奥から光り輝くような色でしたので違いが少し気になりました。ただ、写真に撮ると綺麗に写ります。春の桜とは対照的な背景の山並みの山頂付近の名残雪が美しかったです。

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面白いことに、ここの人たちは日本の様に芝生に敷物を敷いて座りピクニック様式で花見をしていました。ユタ州に移り住んだ日本人が教えたのでしょうか。

桜を楽しんでから病院へ行きました。

A医師はインド系の医者で「日本人とインド人はお辞儀をしたり礼儀正しい所が似ている」と言いました。そして初めての患者である私に、前の医者のファイルを見ながら適切な質問やアドバイスをしてくれました。ただ、どうも肺に転移しているノズルの成長速度が気になったようで、生体検査をして癌細胞を子細に検査した方がいいということでした。

前の医者は、転移した癌細胞の成長速度が緩やかなので、私の年齢を鑑み、副作用の強い化学療法をして日常生活の質を落とすより、何もしない方が余生が楽しめると判断してくれていたようです。私もその方がいいと思っています。放射線治療はもうコリゴリです。

A医師は、私の家系から私も長寿であると判断したようで、私が100歳まで生きると考えると、今の内にノズルを縮小させておいた方が賢明と判断したようです。それも一理あるとは思うのです。ただ、片道4時間の病院通いは困難なので、私の住む町の病院にいる癌専門医を紹介してもらいました。その医者に生体検査をしてもらい、今後の治療について診断してもらうようアドバイスしてもらいました。

診察のあと、私の住む町にはないけれどソルトレイクシティには日本食料品店があるので、そこで味噌やら納豆やら海藻やらをまとめて買い込みました(笑)。なくても過ごせますが、あれば楽しい日本食です。

相棒は医者の診察にはいつも付添ってくれます。今回も、往復8時間の長いドライブと、私の今までの検査結果や診断過程をA医師に補足説明してくれて感謝に絶えません。