ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

クシャミ アナウンスメント

ワタクシ、きょうは朝から出たり入ったりいたしました。

まず朝一番で相棒に付添ってアップタウン東の皮膚整形外科医へ行きました。3日前の手術のフォローアップ診察です。外は冷たい冬の風が吹いていましたが、朝の陽の光が嬉しい青空です。

幸い、相棒は手術に付きものの腫れもなく、この3日間、処方された痛み止めを必要とすることもありませんでした。すぐ診察室に呼ばれた相棒は、血まみれの絆創膏を外して新しく白いカバーをした鼻で、スッキリして出てきました。そして抜糸の予定は来週水曜日の朝9時となりました。

Bilobed flap skin graft と呼ばれる皮膚切開縫合手術は基底細胞癌が鼻に出来た場合、頻繁に行われる方法らしいです。バイローブ、つまりローブを2つ作り、左図の1の部分を癌切除跡に被せ、2の部分を1の跡に被せ、2の部分は直接縫合する、という手術です。なぜこんな厄介なことをするかというと、鼻の先端部分の皮膚は薄くつっぱっているので伸ばせないため、皮膚を足して被せるようにし、鼻の付根部分は伸ばせるので両側から摘まんで縫い合わせることができるためらしいです。

相棒が診察室で絆創膏を取ったあとの縫合糸の痛々しいスナップ写真を見せてくれました。思ったより広い範囲で切開されて縫い合わされていました。うまく治癒してくれることを願ってます。

帰り、相棒はそのまま出勤、私はバスで帰途につきました。最近バスに乗っていて、おかしなことに気が付きました。バス車内で妙なアナウンスメントが繰り返されるのです。「クシャミをする時は周囲の人を考慮して手でカバーしてください」というようなものです。エボラ熱の感染路の1つにクシャミが疑われているので、このようなアナウンスメントをするようになったのだと思います。

NY市内で、周囲の人なんかに気を配る人間は非常に稀です。私がいつも反発していた米国のクシャミの作法があります。誰かがクシャミをすると、バイ菌を吹きかけられたにも拘らず周りの人が「ゴッブレスユー」「グズンタイ」などとクシャミした人に慰めの言葉をかけ、クシャミした人は「サンキュー」と平気な顔して、失礼を詫びることはしません。私は風邪を感染しやすい体質なので、車内や室内でクシャミされるのが大嫌いで「なんで口をカバーしないんだろー」と言いながら、風邪の菌が私の喉に付かないようにいつもサッとハンカチで鼻をカバーしてました。相棒は私の神経質な行動に苦笑していました。

このクシャミアナウンスメントを聞いたら「ハハ、やっとミエコの苦情を取り上げてくれたんだね」っと相棒。

さて、帰宅してまもなく、今度は私自身の骨密度検査に出かけました。X線検査の時、いつも私はアクセサリーなどの金具類はまったく付けず、ノーブラで、ウエストがゴムになっているジーンズにコットンの上着で検査に臨みます。検査係の人が「ジーンズはジッパーないの?あなた、準備満点ねぇ」と感心してました。

この検査の行き帰りは地下鉄を利用したのですが、駅のホームで電車を待っている間に、やはりクシャミアナウンスメントがありました。「クシャミをする時はハンカチなどで顔を覆ってください」などと言ってました。ハンカチを持ち歩くニューヨーカーが何人いると思いますぅ?(笑)