ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

 手術の日

病院での手続きと待ち時間を記します。日記のようなものですので、あんまり面白い話ではありません。

きのうは早めに家を出て、予約時刻の40分ほど前に病院の5階受付に着きました。受付で諸々の書類に書き込みや承認のサインをすると、患者待機室に案内されました。

しばらくして看護婦がやってきて、過去の手術の内容、手術日、処方箋薬と処方量、アレルギー、その他諸々の質問をします。それに答え終わると、相棒は手術患者用被服に着替えるためロッカーへ行き、しばらくして紙製のローブをまとって戻ってきました。

普通、病院の患者被服は割烹着のように後ろが開いていて紐で結ぶようになっています。お尻丸見えのスタイル。ところが、この病院では、新しいデザインを導入したらしく、丈夫な和紙のような紙製の上着とズボンになっていました。上着は薄紫、ズボンはグリーン。相棒は「ズボンはグッドアイデアだ」とお尻が隠せることを喜んでいました。

予定時刻の3時30分になるとドクターがやって来て、相棒の鼻の傷を測り、切り込み線をペンで印し、「手術まで1時間ぐらいです」と言って去っていきました。が、1時間ではなく2時間待って、やっとベッドのある別の準備室に移されました。そこでまた別の看護婦に同じような質問をされ、次ぎに麻酔専門医師が来て、また同じような質問を繰り返されます。それに答え終わると、相棒に点滴が施され、手術の出番待ち。6時過ぎにようやく相棒は手術室へ運ばれて行きました。

7時17分、待合室にいた私の携帯が鳴り、外科医から手術が無事終了した旨連絡がありました。20分してリカバリー室に行くと、係の人が「長く居ないで下さい。あとで別の部屋に移されますから、そこでゆっくり話してください。移ったら連絡があります」と言うので、相棒とは二言三言、言葉を交わして、そこを離れました。

8時になっても連絡がないので、またリカバリー室に行くと、もう相棒は別のところに移っていました。準備室かな?と思ってそちらへ行くと、そこはカラッポ。それでまたリカバリー室へ戻ると係の人が待機室へ戻ったことを教えてくれました。この病院、私は初めてで、迷路のようなので、準備室も待機室もどっちへ行ったらいいか迷ってしまいました。キョロキョロしていると「迷ったのかい?」と病院のスタッフが待機室へ行く方向を丁寧に教えてくれました。

待機室へ行くと、相棒は元気な様子でした。顔も腫れていないので安心しました。看護婦さんたちに血圧を測られたり、点滴の針を抜かれたりしてから、着替えをし、8時半にやっと帰途に着きました。外は風が強く冷たく、真冬の気温でした。