ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

生体検査

今朝、肺に転移した癌細胞の組織生体検査をしてきました。この町の病院は驚くほど進歩した医療技術と医師と設備が整っており、半日ほどで帰宅できました。昔ならば切開手術が必要だったかも知れませんので私はとてもラッキーだと思います。

病院で手術患者用のガウンに着替えると何だかまるで大きな手術でもするんじゃないかという気がしてきました。要は、背中からブスッと注射器のようなものを差し込んで癌細胞組織を抜き出すという作業です。

看護師や医者が次々やってきて検査前のQ&Aをしました。名前と誕生日と検査部位、それから麻酔薬アレルギーがあるかないかなど必ず訊かれます。検査後のリスクとして稀に空気が溜まってしまうことがあるとか喀血することもあると説明され、一応、覚悟して置くことにしました。付添っていた相棒が悲しそうな顔になっていました

待機している途中で、救急患者が運ばれたので医師がそちらを先に処置しなければならないということで、少し長く待たされました。待つのは構わないのですが、薄い生地のガウンで冷房の効いた部屋にいるとトイレに行きたくなり、しかし腕にはIVチューブが繋がれているし、身体には心拍チェックのコードが繋がっていて、とてもトイレなんて行く状態ではないのでジッと我慢するのがチト辛かったス。

幸い、卒中を起こしたという救急患者はすぐ治療を受け正常に戻ったようで、暫くすると私の番になりました。精神安定剤を鼻から吸引、ボワ~ンとしている内に「... 終わった」という医師の声が聞こえてきました。

様子見のために2時間ほどベッドに横たわっていましたが、特に異常もなかったのでそのまま帰宅しました。家に戻ってから吸引剤のためか頭痛がでましたが、患部の痛みも殆どなく、日常に差し支えない状態でした。感謝です。