先週金曜日、生体検査結果を訊くため病院に行きました。結果は、私の癌細胞DNA変異性の特殊性は低く、免疫治療法は効果が少ないと言われました。特殊性50%以上なら効果がみられるようなのですが、私は5%でした。その5%の特殊性にしても、この病院では、甲状腺でなく別部位の癌細胞の特殊性に対応した治療法のみで、私には使えないようです。
つまり、強い薬品でなく自分の免疫を使ってピンポイントで癌細胞を消滅させる理想的な最新癌治療法は私には使えず、やはり従来からある広範囲を攻撃する化学療法しか選択がないという結果となりました。強い治療薬の副作用は、頭痛、吐気、便秘、倦怠感…等々、服用者の半数が経験するそうです。毛髪が抜けると医師は言いませんでしたが、私はそのことを質問するのを忘れたので毛が抜ける副作用があるのかないのか分かりません。ただ最近は以前より副作用レベルの改善が進んでいるそうです。
さて、こんな結果で私はさぞかし消沈しているだろうとお思いでしょうが、違うのです。前にここに書きましたが、春先に訪れたソルトレイクシティの病院でA医師にメタフォーミンという薬について説明を受け、それを数か月服用して今に至りますが、その間、数回の血液検査で甲状腺癌細胞の腫瘍マーカーであるグロブリンの数値が驚くほど少なくなってきていることが判明しました。その薬を服用する前はマーカーの数値は上昇する一方だったのです。それが上昇を抑えるだけでなく数値が大きく下降線を辿っているのです。それで医師に、化学療法は据え置いて、この薬のみ服用し続け、様子をみたいと告げました。医師もそれに同意してくれました。
もしこの薬だけで甲状腺癌細胞が消滅したら、私の例が医学界に役立つかもしれません(笑)。化学療法しかない、と言われても落ち込まないでいられるのもこの薬の効果のためです。A医師には感謝に絶えません。