ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

癌治療法

一昨日、相棒の癌治療について医師と話してきました。

相棒の大腸癌切除手術は1月3日に予定されていましたが、今回見送ることになりました。

大腸癌の外科手術では癌の箇所だけでなく大腸の約⅓~½が癌細胞と一緒に切り取られるのが通常だそうです。大腸が半分ほどになればどのような支障が起こるか想像に難くありません。

その上、大きく切り取っても癌が完治するという保証はなく、既に転移している他部位の癌が増殖する可能性も高く、再度手術あるいは化学治療が必要となることが多いようです。

化学治療でも完治は不可能で、癌細胞が増殖するたび化学治療し続けることになるのだそうです。これは私には衝撃的な話でした😖。強い薬、つまり間違えば毒になる薬を続けるなどと考えるのも辛すぎます。

言うまでもなく化学治療は副作用が強いです。私も放射線治療で、ガチガチに防御されている分厚いメタル容器に入った放射線薬を手袋でカバーした医師が私に渡して来た時は「オイオイ⁉ そんなおどろおどろしいモノを直接飲めというのかや」と心中驚愕したものでした。ただし私の場合は2回ほどの治療で済み、その後の継続なしでしたので副作用も少なかったように思います。

相棒の場合、医師の説明によるとかなり副作用が強い薬が施されるようです。医師は身体に直接注入する化学治療法を考えているようです。この薬で神経が侵され舌の感覚が異常になったり、身体の一部に痺れが出て、人に寄って最悪の場合、一生症状が残ることもあるそうです。こんなこと治療前に言われると逃げ腰になります。

2週間に1度、48時間継続して体内にその薬を注入することを半年間続けるそうです。そのため身体に注入用のポータルを半永久的に埋め込むことになるそうです。再発や再治療を見越してのことです。来週、そのポータルの埋め込み手術が予定されてます。

治療期間中、お酒や生ものは極力摂らないようにと言われました。生ものに含まれる菌などは癌治療に悪影響があるらしく寿司刺身は摂取しないように言われました。獣肉を殆ど食べない相棒にとって魚の刺身は良質タンパク質をとる唯一の食材でした。女医さん曰く「お酒と寿司と刺身は治療前にたくさん食べ溜めしておきなさい」🤪。

相棒が一番辛いですが、私も辛く切なくなってきました。辛い辛いと思うと毎日が暗くなるので、淡々と過ごす努力をしようと思います。相棒の食事の楽しみが減らないよう、ワインと刺身に代わるものがないか探索してみようと思います。

現代医学では毎日のように新しい癌治療法が開発されています。最近は副作用の少ない遺伝子治療や特殊光線によるピンポイント治療が開発され実施も始まっているようです。この先、相棒がそれらの治療の恩恵が受けられますよう切に願ってます。