ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

癌との出会い

まず楽しい写真から紹介します。

春たけなわ。

先日、玄関前の庭にあるサボテンの赤い花が開花してました。

 

『私と癌』

私の甲状腺癌が見つかったのが今から17~8年前。初めは甲状腺の片方に腺腫が出来、かなりどでかくなったので摘出手術をしました。グレープフルーツ大の塊🤪だったそうで、取ってもらってスッキリした、と思ったのも束の間、その塊から癌細胞が確認され二日後ぐらいにもう片方の甲状腺も摘出しました。喉の同じ個所を2回切り開かれても優秀な外科医の手腕で手術当日に帰宅して夕食の支度が出来たほどです。

その後オドロオドロシイ放射線薬を飲まねばならない時に嫌だとは思いましたが恐怖も不安もありませんでした。禅の如く飄々とした内科の名医と最高峰の外科医、そして相棒が傍にいてくれたおかげで、私は淡々と過ごすことが出来ました。

今のところ副作用の少ない薬で癌細胞の増加を抑えながら癌と共に過ごしています。先日CTスキャンで癌細胞が少しだけ大きくなっているようですが、大勢に変わりないので現状維持。寿命の方が先に来るわい。

『相棒の場合』

去年末、相棒の大腸癌が見つかった時は別でした。エエッ!?と驚き、ゾッとしました。当初は外科手術で大腸の一部を切り取るということでしたが、その後、ステージ4と分かり外科手術でなくキモ治療に変更されました。

キモ治療はまさに「毒を以て毒を制す」そのもの。癌をやっつけるための毒に長期耐えられる体力が必要です。薬の毒素で様々な副作用(口内炎、胃炎や吐気、毛髪が抜けるなどなど)があり、治療中の本人にしか分からない辛さが続くため、途中で治療を止める患者もいるようです。

相棒は2週間に1度、全部で12回の治療で終了予定。半ばの6回目の治療後にCTスキャンをした結果、大腸癌は肉眼では見えなくなっていて「正常」」と表示されました。医師によると、症状が消えても「完治」ということはなく、「寛解」つまり「一時的に回復したという状態」を正常と表示したということらしいです。癌細胞を根絶するのは不可能で、再発する可能性が大きいため、正常になっても治療は続きます。

気がかりなのは、長いキモ治療(点滴)を終えても、なんとその後まだ3週間に1度の補足治療が続くと医者が告げたことです😣。いったいいつまで続くのか…。補足治療では経口薬を服用するらしいですが、その薬の副作用がまた一段と強いと医師は言います。癌を抑えている間はいいですが、抑える癌がなくなった薬がさらに身体を攻撃することがないようにしたいです。