Jury Duty 選択過程その1

きのうはとても疲れました。Jurors Assembly Roomと呼ばれる陪審員候補の待機室に座って間もなく、60人ぐらいの候補者が呼ばれた中に私も含まれていました。ゾロゾロと通りの向かい側にある最高裁のビルへ移り、裁判所の一室へ入り、みな空の傍聴席に座りました。裁判官から一刑事事件の説明がなされ、陪審員選択が始まりました。

米国の「民主主義を遵守するあまり、人権尊重による時間の無駄」に慣らされている私なので驚きもしませんが、選択の前にまず、このケースに陪審員としてアテンドできないという理由や質問のある人の一人一に時間をとって話を聴き裁判官が選択から除外するかどうか判断を下していくため、非常に時間がかかります。

「事件に関連している警官と顔見知りだ」とか「自分の息子が同裁判官の裁判にかかった」などという人がいました。このケースに関連する人に何らかの関係がある人は判決に影響が出ることを鑑みて除外されることがあります。

ほかに「妊娠しているので、なるべく努力して頑張ってみるけど、時々吐き気がする状態」という誇り高き妊婦さんに裁判官は「がんぱって」と激励。反対に「妻が病気で来週入院する予定だ」という人は陪審員になりたくない様子がみえみえ。それでも「病気の妻のそばにいたい」という嘘臭い男は除外されました。また「私しかできないセラピを受けている患者を放っておけない」という高飛車な女性セラピストに裁判官は「ほかのセラピストがいるはずだ」とビシャッと却下。

そのあと「家族や身近な人で刑事裁判にかかったことのある人」と訊かれ、20人ほど挙手。その人たち一人一人が裁判官のデスクで話をし、半数の人が除外されました。

残った人たちの中から18人がこのケースの陪審員候補として呼ばれ、質疑応答のあと最終的に8人が選ばれます。私はこの18人の中に選ばれ、18席の陪審員席に座り、ほかの17人と共に各質問に答えました。在住地区、職業、学歴、家族構成、家族の職業、犯罪を受けた経験、過去の陪審員経験、などなど、ちょっと人前で答えたくないものもありましたが仕方ないです。ニューヨークらしいなぁと思ったのは皆 BA MBA JD など、かなりの学位を持っていたことです。学位があっても知識があるとは限らんぞ、とばかり私は開き直っていましたけど、内心なんとなぁく寂しかったス。その寂しさを軽くしてくれたのが裁判官でした。ノーと答えるべきところをイエスと答える学位保持者がかなりいたのです。裁判官は「内容を把握して肯定的な答えをしていると解釈しますが」といいながら注意してくれたのです。質問は「公平な判断ができない理由があるかないか」で、もちろん、私は「理由なし」としたのですが、かなりの人が「公平に判断できる」という意味でイエスと答えていたのです。学位がなんだ!(負け惜しみする貧弱な心の持ち主の私)     つづく