ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ゾロ目

十代の頃、占星術に興味を持つ時期がありました。術の勉強をするというより占いを読むのが面白かっただけです。生まれた星座による性格が当たっているような気がしたので、もしかしたら統計学を混ぜているのかな、などと思ってました。

私の運勢に「あなたを心底理解する人と巡り合い幸せな生涯が待ってる」とありました。あまりに未熟で勝手な自分に嫌気がさしていた私は「自分自身でさえ自分が嫌いなのに私を理解する人などこの世にいるものか」と思ってました。

しかし、私は唯一無二の理解者に巡り合いました。そして出逢った時より今の方がもっと理解してくれる人です。私のことを「知れば知るほど興味深い」と言ってくれます。知り合って32年ぐらい、結婚して15年、いまだにずっと変わらぬ、いや、前より一層の愛情を注いでくれます。この間、起きがけのボサボサ頭の自分の写真を見てギョッとしました。うわぁ、老けて汚いババァだなぁ、と思ったのです。その自分自身がギョッとする姿を見ても相棒は「ハロー、ビューティフル」と挨拶してくれるのです。心底優しい目でそう言ってくれます。占星術、当たってた。

それで思い出した占いがあります。昔、お不動様のお祭りの夜店に出ていた占い師が「あんた子供との縁が薄い。子供が離れて行く」と母に言いました。母はそんなことないと鼻で笑ってましたが、その10年後に私が離れて行きました。まさか夜店の占いが当たるとは冗談がキツイ。幸い弟が母の傍にいてくれているので占いは半分当たってたということかな。

私にとって占いは、きょうの運勢とか今月の運勢というものは当たらないですが、大きな流れは何となく当たっているような気がします。信じるとか信じないとかいう問題でなく、後からみて当たっていると、何となく不思議な気持になります。

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さて、その占い界でゾロ目はエンジェルナンバーと言われるそうです。天使があなたに言いたいことがあるということだそうです。

私は去年ごろから、そして今年に入ってからは富に、時計を見るたび  11:11, 12:12, 1:11, 2:22, 4:44 と言うようにゾロ目を見ます。一番多いのは2:22で、殆ど毎日か一日おきに見るようになりました。ゾロ目の222は、天使が「そのまま、その調子、大丈夫」と言っているのだそうです(笑)。

結婚してから仕事もせず、簡単な家事だけしてダラダラ過ごしている生活態度で、この怠惰から抜け出さなきゃ、とずっと思っていた私です。天使が「そのままその調子」なんて言うとは思わなかったです。

でも、少し明るい兆しが見えてきました。もう人生に未練もなければ欲もないのですが、レフティストに囲まれた今の環境だけは抜け出したくていたのです。それが可能になりそうです。あと何年生きるか知りませんが、どんなに短くてもいいです、レフティストがいない町に住みたいと思います。「街」でなく「町」ね。

塞翁が馬、といつも思っているので、大きく期待しているわけではありません。次に何が起こるか分からないのが人生です。挫折もあるだろうけれど今はポジティブな気持でいます。