Theeb
1916年、第一次大戦でトルコと英国が戦っていた頃、アラビア半島の砂漠地帯に住むベドウィンの男の子が経験する戦争の一端。土地は天下の回りものと思っているベドウィン族は、領地争いをするアラブ人や欧州人とは無関係のはず。しかし、来客を歓待し、頼まれれば無償で引き受けるベドウィンの一族のところに一人の英国人を連れたアラブ人がやってきて砂漠のガイドを頼むのです。そしてベドウィンの兄弟が戦争の一端に巻き込まれていきます。夢のように美しいアラビアの砂漠と岩の造詣、そこで血を流して戦う浅ましい人間の対比が観る人に様々な思いを抱かせるだろうと思われます。余談ですが、私はTheeb少年が時々星の王子様のように見えました。