Uncut Gems
最初にエチオピアのブラックオパール鉱山がでてきます。主人公の宝石商がどうやってブラックオパールの原石が埋まった一塊の岩石を入手したかについての説明はありません。観客の想像に任せています。しかし、それだけで主人公がどんな人物か語らずとも物語っているわけです。この宝石商は、負ければ全部失うという危険な賭けを次々と実践していきます。その賭けに様々な妨害や障害が出てきてリスクは更に高くなります。観客に疑問を湧かせるチャンスを与えたくないかのようにストーリーは速いテンポで進行していきます。
私はこういう低俗な金銭感覚の人々の生き方が嫌いなので途中から見続けるのが苦痛になってしまったのですが、結末は一応納得できるもので、アダムサンドラーも役から外れることなく、作品としては良く出来ていると思いました。