ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

猫柄ソックス

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来月末のハロウィーンの飾りが店頭に出始めました。ハロウィーンには猫がつきものなので、ネコのグッズもいろいろあります。

数日前、薬を買いにいった時、店内にハロウィーン用の猫柄のソックスがありました。無駄なものは買ってはならぬ、とは思ってもその可愛さと2.99ドルという安オモチャ級の値段に負けて買ってしまいました(笑)。子供用です。

70近いババァがこんなもの穿くのか?

平気で穿くと思います。そう言えば数年前グレイシア国立公園に行ったとき、素足であまり寒くて慌ててお土産屋でソックスを買ったのですが、その時も色鮮やかなムースのソックスでしたっけ。それも穿いてます。

豆の煮凝り

「煮凍り」と書くと思ったんだけど、凝るは「こごる」とも読むんですね。「こごる」とは「冷えて凝固する」ということだとか。凍ってはダメなんですね。

昨日レンズ豆のスープを作ったんです。セロリをたっぷり入れて。鍋に残ったのを冷蔵庫に入れて置きました。今朝取り出したら綺麗に煮凝っているのです。セロリが透明なゼリーの中に浮いていて、日本の美しい「モネの池」を思い浮かべてしまいました(笑)。

豆の煮凝りは植物性タンパク質で身体にいいんだろうと思います。レンズ豆とサバを煮込んだらさぞかし栄養たっぷりな煮凝りが出来るだろうな。

健康のために相棒に青魚を食べさせたいけど、スーパーの中の魚屋さんしか知らないし、そんな所で売ってる人みると魚の活きも悪くなるような感じで買う気がしない。「へい、っらっしゃい、っらっしゃいぃ~」とハチマキした威勢のいい人が売ってれば俄然買う気が出るんだけど、ボソーッとしていて魚の何かも知らんって感じの人が立ってると素通りしてしまう。魚はTrader Joe’sで冷凍のマグロと鮭を買ってます。

ローズヒップ

YouTubeで推理ドラマを見ていたらバラの香りの話が出てきました。それでふとハマナスのことを思い出しました。海岸に行くと見かける植物。バラ科であるのにナスとはこれ如何に。

ハマナスの香りで一番印象に残っているのはメイン州バーハーバー西にあるバスハーバーという灯台のある岬。風が吹くたび、とてもよい香りが漂い、いつまでもそこに留まりたくなる岬です。

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今回のノバスコシアの旅でもよく見かけました。ハマナスはRugosaとかBeach Roseとか呼ぶらしいです。特にケープフォシュにはたくさん咲いていて小粒のトマトかと思うほど大きなローズヒップが実っていました。そこのヒップを二つほど拾って車のコンパートメントに入れて置いたのを忘れていました。家で育ててみようかと思ったのです。

実(じつ)は大変言いにくいことなのですが、セントルシアのアーモンドをダメにしてしまったのです。それで土の残った大きな植木鉢があるので、そこでハマナスを育ててみようと思ったのです。

一所懸命育てて大きくなる度喜んでいたアーモンドでしたが、あまりに背が高くなり天井に届いたら困ると思って剪定?してしまったら、それからもうまったく反応しなくなり、葉が次々に落ちてダメになってしまいました。もう心からアーモンドに申し訳なく悲しくて一年ほど口に出来ずにいました。

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余談ですが、ケープフォシュにはモナーク(オオカバマダラ)に似た蝶がたくさん舞っていました。「ちょっとそこで止まってぇ」と頼んだら止まってくれたので羽を広げているところ一枚撮れました。この写真、拡大してません。モナーク蝶とは模様が違いますね。ちょっと蛾に近いかな。でも羽を縦に閉じて止まってたから蝶です。

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喉元過ぎれば

16年前の今日、よく晴れた朝突然に...昔の映画の邦題にそんなのがありましたっけ。

昨日、相棒がふとあの惨事の日付けを気が付かせてくれました。言われなければ耄碌した私は忘れて過ごしてしまったかも知れません。

あの日マンハッタンは映画のシーンそのものでした。

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ツゥィンタワーは、私がNY市に来てすぐ建設が始まり、ギンギラギンのメタルが高く積みあがっていくのを私も眺めていました。

出来上がったビルの100階あたりのオフィスに勤めたこともあり、風のある日はギィ、ギィと音を立てながらビル全体がゆっくり振り子のように揺れているのを感じたこともありました。揺れを身体で感じるというより窓の外を見ると景色が微かに揺れ動いているのでそう感じたのだと思います。40数年前の話。

そして16年前にそのビルが2つとも崩壊。1つが黒煙を上げて崩れたあと、2つ目がこれでもかと崩れていき、数千人が死亡。めったに驚かないニューヨーカーもこれには驚き慄(おのの)いた。そして暫くNY市は不思議な静けさの中にありました。悪人も動くのを止めたような静けさでした。

これだけのことをされてもNY市のレフティストは変わりませんでした。元の木阿弥。今のNY市は再び汚くなり、酒まみれ薬まみれの連中が街をうろつき廻り、間接的にソロス爺さんから送り込まれてくるホームレスたちが路上に座っているのです。

乞食に金を与えても助けにはならないのに、親切そうに話しかけたりお金を上げたりしている人が絶えない。だから乞食を商売にする人が絶えなくる。モノを上げようとすると「そんなモノはあるんだ。金をくれ」っとなるのです。商売用の汚い服や靴を身に着けている乞食に、ある人が同情して自分の靴を持ってきて上げようとしたら「靴ならある」と言われたという話は私が時々ここに書くのでまたかと思う人もいるでしょう。何度でも言いたくなる話なんです。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったものです。一時はキレイになったNY市ですが、またまた汚くなったというオハナシでございました。

アジサイの鞘袋?

今回の旅でケネバンクポートで泊まった宿のゲストの朝食用のテラスには色々な植物が植えられていました。その中でアジサイの葉の間から鞘のような袋状のものが生えているのに気が付きました。

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表面はイボイボで色は黄緑。3、4個見つけたのですが、その中には少しだけ黄緑色にピンク色がかったものもありました。

最初寄生植物かしらん、と思ったのですが、茎からしっかり生えています。

っということは、私は知らなかったけれどアジサイって種の袋をつけるのかしらと考えました。

袋を割って中を見たかったけれど我慢しました。自宅に戻ってから調べてみましたが、アジサイの種は枯れ花から採れるようです。ポッドにと種が入ってないとすると、何なのだろう? 

余談ですが、テラスにはホウズキも植わっていました。昔懐かしい思いがしました。

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レイバーデー休日、夏の終わりの旅 Nova Scotia (9)

長々と要らぬことまで書き連ねてきたので、皆さまも読み飽きてこられた頃と存じ上げ候。この欄でお終いです。書いてる自分も飽きてきた(笑)。それでも後で見返して役に立つこともあるので自分の覚書のために書いてます。

9日目 (ケネバンクポート

[後で読み直して気が付いたのですがここで「アヒル」とあるのは「マガモ」のことです。なぜアヒルと表記してしまったのか自分でもわかりません]

朝、テラスのカーテンを開けると、アヒルが数羽、こっちを向いてテラスの前に並んでいました。「今朝はパンくれるっていたから」って感じで餌を待っている様子。さっそく昨日相棒から貰っておいたオイスタークラッカーを上げました。クラッカーはたちまちなくなってしまい、アヒルたちも「これっぽっちぃ?」って感じで物足りなさそうでした。

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そのあと宿で用意してくれているコンチンタル風の朝食を食べに行きました。キーシュ、ゆで卵、スイスチーズ、フルーツサラダ、クロワッソン、オレンジジュースにコーヒー。少し残したクロワッソンを部屋に持ち帰りました。アヒルたちは私たちに気を許したように時々やってきてはチラチラとみています。また5、6羽近づいてきたのでクロワッソンを投げて上げました。

するとカモメが一羽やってきて餌を横取りしようとしました。でも私はアヒルだけに餌をあげてカモメは無視しました。するとこのカモメ、アヒルが居なくなったあともジッと佇み、私の方を恨めし気に見つめていました。「なんで私に餌くれないんだ」という感じ。5分経ってもまだじっと見ています。よほど恨めしかったんでしょう。私はロングアイランドのカモメの獰猛さに辟易していて、カモメに餌を与える気がしません。特に黄色い鋭い目をしたカモメは空を飛んでいる分にはいいですが、近くに来てもらいたくないのです。

テラスに座って、相棒が歌を歌い出すとアヒルが近くに寄って来て聴き始めるのがおかしかったです。歌が始まると、水辺の方を向いて香箱座りしていたアヒルがモタモタと立ち上がって相棒の方に向きを変えて座り直すのです。まるで歌を聴こうとしているようにしか思えません。相棒もそんなアヒルが可愛くてならない様子でした。

アヒルと少し遊んでから、ブッシュ邸宅のある岬へ車で出かけました。岬全体がブッシュ家の敷地とか。家が何軒も建っていて各々家族の夏の別荘になっているようです。

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そう言えば、ホテルの部屋の前の船着場にシークレットサービスと書かれた赤いゴムボートが停まっていましたが、あれはブッシュたちの護衛のためのものかも知れません。私たちのホテルの前に停泊させているということはブッシュたちがいないためGメンたちはお休みなのかな。下の写真では光って見難いですが、赤いゴムボートの横に黒字でSecret Serviceと書かれているのがかろうじて分かると思います。

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ブッシュ家の岬からさらに別の岬へドライブし、それから自然保護の林を探索しようとしたら雨が降ってきました。仕方なくホテルに戻って雨の止むのを待ちました。部屋の中で暇を持て余しながら外を眺めると、雨は止むどころかザーザー降ってきました。いくら待っても止まないので可笑しくなってきました。夕食の時間になってもザーザー降っているので歩いて行ける距離のレストランですが車で行きました。夕食が済んだら雨は止んでいました。ダハハ。

下の写真は引き潮の時にホテルの前の磯に降りてきたアオサギ。安カメラだからボケてますが飛んでるところを撮ったのは初めてなのです。

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10日目 ケネバンクポート → NY市

朝また少しアヒルと遊び、名残惜しいけれど帰途に着きました。

帰りのハイウェイの料金所でムースとロブスターのぬいぐるみを着た人たちが愛想よく手を振って何やら配っていました。

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私たちにも渡してくれました。お水のボトルとチョコ‐カラメル‐ポップコーン。コーンの袋に「メイン州ターンパイク70周年記念」と書いてありましたのでワケが分かりました。メイン州の人柄が伝わってきました。

旅の間、最後の一日を除いて良い天気に恵まれたことはみラッキーでした。(最後の日は午後から雨が降り続き、外出の途中からホテルに戻って雨が止むのを待っていましたが、雨足は強くなるばかり。午後の散策は諦めました)

ノバスコシアはゴミのない綺麗な所。いつもNY市の汚さに気が滅入っている私は精神的にとても癒されました。今度の旅では、朝の静けさの中で、まるで時間が止まっているのかと惑うほど静かな時を過ごすことができました。不思議な時空で、自分が今まで考えていた事、してきた事すべてが意味のないことのように思われてきました。自分はこの67年間何をやって来たのだろうなどと思い始め、自分を無価値な対象として見ているもう一人の自分に気が付きました。いい旅でした。

レイバーデー休日、夏の終わりの旅 Nova Scotia (8)

7日目 (ハリファクス → ペギーズコーブ → ヤーマス

ヤーマスに戻る前にルーネンバーグの姉妹町みたいなマホーンベイに寄りましたが、似ていても世界遺産には遠く叶わず、あまりインパクトはありませんでした。その後、ペギーズコーブ(Peggy's Cove)に寄りました。この岬も美観で知られているようです。

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確かに、小さな船着場は落ち着いた様子でカラフルなボートが浮かんでいるのも絵の様な景色。

そこを岬に向かってあるくと氷河に削られ表面がスムーズで丸みがかった岩場に出ます。

 

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なぜかそこにキルトを穿いた男性がバグパイプを奏でていました。「なぜか」とは書きましたが、その場の雰囲気に合っていて、なかなか良かったです。

帰り際、そこにある小さな店でロブスターロールを食べました。ロブスターロールにはオリジナル風(マヨネーズ)とメイン風(溶かしバター)があり、私たちはメイン風。素朴ですが身がたっぷり入って、注文を受けてから作るらしく20分待たされましたがとても美味しかったです。

そしてまたフェリーに乗るためヤーマスへ戻っていきました。ヤーマスに着くと、翌朝が早いので、夕食も早目にとりました。同じホテルに泊まったのですが、この日は冷蔵庫にチーズとクラッカー、それに小さなシャンパンのボトルがありました。なんで?さよならギフト?

8日目 (ヤーマス加 → ポートランド米 → ケネバンクポート)

今朝のフェリー出発は8時。7時15分までに船着場に着いていなければならないので、朝は5時起き。相棒はギフトのチーズで軽く朝食して時間を節約。7時頃船着場に着くと既に係がたくさんの車に指図して検問へ列を作らせていました。船中、帰りの景色は特筆することもなく、私たちは中央の部屋のイスでウトウトしたり、大型スクリーンのスマーフ(青い小人)の映画を観るともなく見たりしてポートランドまでの6時間半を過ごしました。

 

ポートランドに着き、そこから30分ぐらい南に下がったところにある洗練された港町ケネバンクポートに2泊しました。

宿は商業化したタウンセンターから少し離れた静かな水辺にあり、とても景色のいいところでした。テラスから水辺を眺めてボーっとするもよし、アヒルが数羽近寄ってくるのを眺めて相手をするもよし、です。アヒルがヨッタヨタ人懐こそうに寄って来た時、「ごめんね、食べるもの何もないよ。明日の朝、パンの残りを上げるね。明日ね」とアヒルたちに話しかけました。

夜、夕食前にちょっと町を歩きましたが、土産物屋が連なり、特に他の港町と変わらない気がしました。夕食は水辺のシーフードレストランで景色をみながら楽しみました。相棒がスープを頼んだ時、オイスタークラッカーが付いてきたので「半分だけ使って、残り半分ちょうだい」と無理に貰いました。明日アヒルに上げようと思ったのです。