ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ある日の買物風情

私、ここ2、3ヶ月ほどでスゴク年老いた感じがします。肉体的にも精神的にも老いました。肥満体で浮腫みがちな私なので、いままでシワが目立たなかったのですが、最近太ったままシワがでてきました(笑)。それから、お腹に力が入らず、ちょっと動いただけで疲れます。少し前なら買物で3、4軒ぐらい回ることが出来たのですが、今は2軒がせいぜいです。きょうも本当なら4軒ほど買物があったのですが2軒で終わらせてしまいました。

ます最初に近くのBBB(Bed Bath & Beyond)でビタミンやカルシウムや洗面用品を買いました。そして、よほどボーッとしていた私は自分でもオカシイと思う行動をしてしまいました。このBBBは毎日のように買物に来る勝手知ったる店なのです。店内は地下1階と2階にあり、地上からエスカレーターで下りて行きます。ところがきょう地下2階で買物をし、地下1階まで上がってレジに並ぼうとした私は、ふと上の階からエスカレーターで下りてくる人たちがたくさんいるのをみて「あれ、新しく3階が出来たのだろうか?何を売っているのだろう?」と思ってしまったのです。それでその階上のフロアに行って見ようと、レジを通り過ぎてエスカレーターに乗ろうとしました。すると店の人が私を呼び止めて「あ、お会計ですか?ここですよ」と私に言うのです。私は「あぁ、会計もしたいけれど、上に何があるのか行ってみたい」とモゴモゴと言いました。店の人は「上は出口ですよ」と言ったので、「アッ、そうだったぁ」と、やっと我に返りました。こういうボケはちょっと恐い。ワタシャ、アルツハイマーにでもなるのかな?

次ぎはTrader Joe’sへ向かって、途中あちこちの店のショーウィンドウを眺めながら歩きました。9ブロックほど先です。ここも地下1階と2階に店内があります。ここにしかない特別な豆乳クリーマーが目的でした。ところがミルク売場に行くと、お目当てのクリーマーの場所がすっかりカラになっていました。ここはフリーザーの裏の壁を開けて商品を並べるようになっています。それで、少し離れた裏の壁が開いているところに働いている人の顔が見えたので「豆乳クリーマー、ありませんかぁ?」と訊いたら、その男性は眉間にシワを寄せ、うるさそうな顔を見せて黙って手を動かし続けていました。「今忙しいのが分からんのか、コノォ!」と言っている感じでした。

ワタシャ「こりゃまた失礼…」てな気持で、裏でなく表の店内にいる係の人をつかまえて、また「豆乳クリーマーが欲しいんですが」と言うと、その若者は「ちょっと待って」と言って裏へ行きました。しばらくするとクリーマーの入ったダンボール箱を1つ持ってきて、ズバッと箱を開け、1つ渡してくれました。私が「ありがとう。3つ下さい」というと、また渡してくれましたが、その若者はそうする間、ずっと顔を向こうに向けて一度も私の方を見ようとしません。私は猫を思い出しました。猫はジッと見つめるのはよくないと思って顔をそむけますね。だからこの若者も私の方を見るのは失礼だと思ったのだと思うことにしました(笑)。本当は茶目っ気を出して、その若者の肩をチョンチョンと指で叩いて、こちらを向いたら「お若いの、ありがとね」っとお礼を言ってみたかったのですが、止めました。

たった2軒の買物で疲れてしまった私はそのまま帰りました。帰ると、もう私の夕食の時間でした。朝食を殆ど食べていなかったのでお腹が空いていて、ご飯をたっぷり食べてしまいました。メニューは、メカブをたっぷりかけたバスマティ玄米のご飯。ヌルッとしたメカブを納豆みたいにご飯にかけて食べるのです。とても美味しいです。あ、ご心配なく。相棒の夕食は、エリンギとマイタケとズッキーニと豆腐を炒める予定です。季節柄、茹栗も付けます。きのう茹でて皮を剥いておいたものです。相棒は栗が大好きです。日本のサツマイモも大好きです。