かなり前、8月末頃に観た映画で大した印象も残っていないため、ここに載せる気がしなくていましたが、他になにもないので載せておきます。
The Killing of a Sacred Deer
この脚本兼監督はギリシャ人。そのためか神話をべースにしているようです。この監督の前作「Lobster」も途中から面白味が失せて最後の方は押さえが弱く終わっていました。この作品も同じ雰囲気。監督の意図する静けさの中のユーモアも私にはあまり通じませんでした。ただストーリーの中心となる若者の演技がかなり堂に入っていて将来が楽しみな役者だと思いました。
Dealt
盲目のマジシャンという点に興味が湧いて、一般には知られていない個人のドキュメンタリーを観ました。たった一か所、ビレッジの小さな映画館だけで上映されていました。
マジシャンの世界では知られているRichard Turnerさん、その人となりを追いかけ、彼の人間技とは思えないカード捌きがどこから来るものかを探っていきます。厳しい自己管理と訓練を続ける強靭な精神は武士道に通じるところがあり感心しました。
上映のあとに監督とターナーさんご夫妻がステージに立ちQ&Aを行いましたが、62歳のターナーさんの話し方から、擦れていない純な人柄が滲み出てホロリとさせられました。