The Bookshop
英国の保守的な小さな町で本屋を開いた女性に降りかかる悪意と挫折を描きます。
田舎の住人は一見優しそうでも閉鎖的で排他的な面があること、そして町の有力者に無防備で対抗した女性は自分の無力さを思い知らされます。
少ないセリフの場面でも沈黙の中に訴えるものがあり、熟練俳優の抑えた演技も相まって好ましい作品でした。
ロケ先はアイルランド、監督兼脚本がスペイン人でスタジオはバルセロナということも作品の雰囲気に反映しているような気がします。美しい港町と田園風景、そして1950年代当時の女性のドレスのデザインや色合いなど、心に沁みる作品でした。