ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

初夏の空

気温20℃を超える買物の帰り道、美しいサイカチの街路樹の葉の間からピロロロっといい声で鳥が鳴いてくれました。見上げるとアメリカンロビンが枝に止まって囀っていました。普段セントラルパークで見るロビンは地面を駆け回って苦虫を嚙み潰したような顔をこちらに向けるだけで囀っているのを見ることは滅多にありません。他の小鳥の囀りも聞こえてきました。CCPコロナ禍のためか季節の美しさが更に身に沁みます。

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ふと建物の向こうのハドソン川沿いの空を見ると低くなった陽が黄金色に染めた空の上に灰色の雲そしてその上に青空と白い雲という自然ならではの色彩の層が重なり、その美しさには敵わないと思いました。

この世って色々あるなぁ。善悪、美醜、陰陽、何事も裏表の対になっているから、一方だけというワケには行かない、そんな世の中にあと何年いるか分からないし未練はないけれど、やはり複雑で興味深いものなんだなとふと感じました。自然がそうさせてくれたのかも知れません。