二日ほど前、左手の親指の爪の横に切り傷をつけてしまい絆創膏を巻いておきました。しかし主婦は洗い物をするので指が濡れつづけ、絆創膏が水を含んで傷口の皮膚がふやけてしまいます。頻繁に絆創膏を取り替えています。
人はいつも何かがそこにあると、そこにある時はまるで当たり前のように捉えて、それが急になくなると、やっとそれがないと困ることに気が付く...何事もそうです。
毎朝、相棒の朝食に7分ゆで卵をつくるのですが、左の親指が使えないと殻を剥くのが難しいと分かりました。私は今まで右手で卵を持ち、左の親指を主に使って殻を剥いていたんだ、とその時漸く気が付きました。
最近になってYouTubeで、ご著書はまだ読んでいませんが『五体不満足』の著者を知り、そしてまたとても可愛らしい四肢欠損女性、佐野有美(アミ)さんを知りました。アミさんは短い左足に数本の指があるだけで、その1本足の指と口を使って子育てをしています。
手の親指が思うように使えないだけでイラッとした私は、すぐにアミさんを思い出し、自分を戒め、気を鎮めました。
ただ上のお二人は家族や周囲の理解と愛情に恵まれているようです。もし家族の理解も愛情もなく四肢欠損で生まれたら...遣る瀬ない。