ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

John Malkovichの行動力

トロント現地新聞SUN紙6月7日付けジョンマルコビッチの記事。かいつまむとこうです。

---先週木曜日、 米国オハイオ州のWalpoleさん夫婦がトロントを訪れていて、滞在先のKing Edwardホテルを出たところで夫のジムさん(77歳)がつまずき、工事中の囲いの孔に倒れ込み、首筋を切ってしまったそうです。

出血が酷く、妻のマリリンさんが助けを呼ぶと、ホテルの近くで葉巻を吸って休んでいた男性が素早くやって来て、ジムさんの首の止血処理を始めたそうです。そこに通りかかったもう一人の人がジムさんの首を支えて止血の助手をし、その様子に気が付いたホテルのドアマンが救急車を呼んだそうです。

その間、ジムさんは意識はしっかりしていて、止血をしている男性に「あなたの名前は?」と訊いたら「ジョンです」と答えたそうです。その男性はそうしている間にも「もうすぐ救急車がきますから、だいじょうぶですよ。カナダの医療システムは素晴らしいから安心してください」とジムさんを落ち着かせてくれたそうです。

その止血をしてくれた男性がマルコビッチだったのだそうです。マルコビッチはたまたま『カサノバ』という芝居に出演するためトロントを訪れていたということです---

かなり前、このブログでマルコビッチの行動力を示す話をしたことがありましたっけ。ニューヨークのレストランで、お店の外のテーブルに座っていたのはマドンナとショーンペン。この二人が結婚していた頃の話ですから1980年代半ば、27、8年前のこと。

あの頃のマンハッタンは窃盗、置き引き、スリ、カッパライが横行してました。当然、話に夢中になっていたマドンナのハンドバックをかっさらって逃げる男がいました。とたんに、ガバッと立ち上がってカッパライの後をすごい勢いで追いかけていく男がいました。ショーンペンじゃありません。ショーンペンは厳しい顔していますが案外見掛け倒しです。

追っかけて泥棒を捕まえた(と推察しますが)男は、普段はボーッとして何を考えているか分からない顔をしているジョンマルコビッチ(笑)。マドンナたちと一緒だったのか、たまたまそこに居たのか忘れましたが、マルコビッチは理不尽なことは放っておけないというところがあり、かなり魅力ある人だと思ったものです。