ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

猛暑 Heat Wave

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今日、買物に出かけたのですが、今までで一番暑く感じました。夏至を過ぎた途端にこの暑さ。陽射しが強く、帽子を被らずに出かけたことを後悔しました。帰宅したら汗濁々。日中の気温は 88℉ (31℃)で夜9時近くになっても 84℉ (29℃)です。

奇しくも相棒からEメールで『この夏、欧州は酷暑となる』というニュースサイトを送付してきました。そのニュースではこの水曜日ポーランド国境近くのドイツで101.5℉ (40.6℃)というドイツ史上最高の気温を記録したそうです。

そう言えば、先月ドイツに行った時、とても暑くて、その強い陽射しに相棒も私もかなり日焼けして帰りましたっけ。ドイツで日焼けするとは思いもしませんでした。

史上最高の暑さが記録されると、またまた地球温暖化を騒ぐ輩が出てくるでしょうね。疲れるねぇ。冬にこんな気温になったら騒げばいいんじゃない。

Pizza 考

私の勝手な思い入れなので異論あることは承知していますが、私にとって Pizza と言えば、丸いナポリタンピザのこと。生地の厚過ぎるシカゴピザとか四角いシシリアンピザとか生地の薄過ぎる薄皮ピザとかは、疑似ピザ。

マンハッタンには数えきれないほどの Pizza屋があります。一番多いのが、まるで日本の立ち食い蕎麦屋のような店で、作り置きのデッカイパイを八つ切りにしてスライスを温め直して売る Pizza屋。既成マリネラソースに既成千切りチーズをパイにばら撒いて焼くだけで技術も知識も不要のためか違法入国らしきラテン系兄さんたちが安賃金で働いていることが多いです。それでも美味しい店はあります。

そいういうインスタントな店でなく、注文してから焼いてくれる一人用の Pizza を出すレストランがあるのですが、ホントに美味しい店をマンハッタンで見つけるのはなかなか難しいです。

レンガ造りの炉で焼くのが一番美味しいですが、問題はマリネラソースの味とドウ(生地)の材料。その二つが美味しくないと、いくらレンガ造りの炉で焼いてもダメ。いろいろ美味しいと言われる店を試してみましたが、マリネラが味気なかったりドウに粘り気がなかったり、九割方がっかりさせられています。

マンハッタンで美味しいピザを焼いてくれるレストランはドンアントニオ、ピザアーテ、ケステ、サンマテオの4店。そしてもう一店、ピザ専門ではないのに美味しい店をみつけました。今のところ名前は秘密(笑)。

YouTubeで日本の番組を見ていて、ナポリで一番人気の店が Sorbilloであると知り、そしてマンハッタンにその出店があるというので、昨日、期待して行ってみました。

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出てきたパイはホント美味しそうでした。

←これは私が注文したマルガリータ。私はいつもチーズなしのマリネラか、このマルガリータのどちらかしか頼みません。シンプルにソースとドウが味わえるからです。いろいろな具を置いて焼くとドウが水っぽくなるのでなるべく少ない具にして、別にサラダとか野菜を頼んで、それを食べながらピザを味わう方が美味しいと思うのです。

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右、これは相棒が注文したポートフィノ。バジルペーストとトマトスライスが加わったもので、なぜかマルガリータより味が良かったです。

さて、評価ですが、マリネラソースは美味でしたが、ドウが柔らかく粘りがちょっとイマイチでした。きっと本場ナポリの店ではもっと美味しいのでしょう。

NY市にくるとレフティストの影響で何でもインチキ味になってしまうのかな(笑)。それでもワインが美味しかったので相棒と一緒に楽しんで味わいました。頭の中はケステのピザを追い求めていましたけど。

ワインを飲むと決めた時は頭痛予防のためエクセドリンを前もって飲みます。多分アスピリンで私の血管はボロボロになってきていると思いますが、どうせ残り少ない命、ワインを楽しんだ方がいいわいん。

夏至

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きょうは夏至。日本は昨日でしたね。

予報では、これから3カ月ほど、米国東海岸は例年より暑くなるらしいです。ま、夏だから暑くて当たり前、そしてまた秋が来て冬が来て..。

繰り返しているようで毎年同じじゃないですね。いつのまにか老いている自分に気づくのです。そして今までは生きてきた年月を数えていたのに、いつからか「あと何年」と残りの年月を思うようになります。

 

まぐれで美味しいタクアン

偶然、おいしいタクアンが出来ました。

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ドイツ旅行へ行く前に冷蔵庫の中の食べ物を整理していて、いろいろな生野菜がまだ使い切れずにあったので、赤ピーマンやトマトやセロリを冷凍庫に入れて置きました。それから大根がありましたので、薄切りにして薄醤油に漬けてみましたが、冷蔵庫に入れておいてもカビが生えることもあるので、やはり冷凍庫に入れて置きました。

そのこと、旅行から帰って、すっかり忘れていました。冷凍庫にリンゴの煮物?が凍っていると思って取り出しました。ふたを開けるとブワーッと強烈な大根のニオイがしました。それでやっと大根を冷凍したことを思い出したのです。

大根を凍らせると水分が凍って、干し大根と同じような状態になります。その冷凍の漬け大根を解凍し水気を絞り、醤油、黒酢、ダシ、砂糖で味を調えたら、それはそれは美味しいタクワンになりました。大根は干さなくても薄切りして冷凍するだけでタクワンができるのですねぇ。なんか、得した感じ(笑)。

あ、冷凍した赤ピーマンとトマトは解凍して焼き、ハンドミキサーでドロドロにしてマリネラソースを作り、それにマサラを加えてカレーを作りました。

週末のドライブ

私たちは普段車を使わないためガレージに置きっぱなしにすることが多く、車のバッテリーが上がってしまうことが何度もあり、何回かバッテリーを新しくしていました。今年の3月にも新しいバッテリーにしておいたのですが、3カ月間ガレージに置きっぱなしにしていたら、またもやバッテリーが上がってしまっていました。それでバッテリーを活性化させるため、この週末は郊外をトライブすることにしました。

土曜日はハドソン川を北へ1時間ほど上がった所にあるテリータウンへ行ってみました。川近くにレンガ造りや石造りの趣味の良い家々が並んでいて、自分の家でもないのにワクワク嬉しく眺めた私です。ここにタッパンジー(Tappan Zee)という橋があり、最近デザインを新しくしたようです。遠くから眺めると妙に中途半端なデザインで、まるでまだ改築の最中のような感じがしました。

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しかしこれで完成しているらしいです。吊り橋と言えるのかと思うほど、吊り感覚がないのです。縦横からガッチリ吊られていないと吊り橋に思えない私の頭が古いのかな。最近とみに自分が古い人間だと感じるようになっています。しかし「古い=否定的」という感じはまったくありません。

日曜日は父の日ということもあってロングアイランドへ義両親の墓参り。母の日に行かなかったので両方の意味を兼ねて訪れました。両親の墓は木陰になった気持ちの良い一角にありました。ところが今回訪れたら、な、なんと木陰をつくってくれていた木が2本なくなっていて、日差しが直接当たっていました。墓地の管理事務所で木を切り倒して区画整理をしたようです。両親の墓石の所に木を植えてもらうことが可能かどうか、いつか事務所に訊ねてみようと思っています。同じ墓地に義叔母夫婦の墓もあるので毎回そこにも挨拶してから帰ります。

墓参りのあとロングアイランドの海沿いのレストランで夕食をしてから帰りました。そのレストランの横に小さな浜があり、そこに大きな大きなカブトガニが一匹いました。しっぽをピンと上げていて、何やらクジラの形のように思えました。

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打ち上げられているのか、自分からそこにいるのか分かりませんが、直径40~50センチほどの見事な大きさで、ひっくり返してみたい気持を抑えました(笑)。この古代生物の青い血が癌を直してくれるのかと思うと、そんな無礼なことは出来ません。甲殻類かと思っていたのですが、ウィキによると鋏角亜門という蜘蛛やサソリと同じ科目に入る古生代の生物だそうです。恐ろしいような有難いような生物ではあります。

帰り道、空が美しかったです。少しオレンジがかったピンクの空にブルーグレーの雲がきれいなコントラストを醸し出していたのです。

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私は若い頃、ピンクとグレーのコンピはあまりよくないと感じていたのですが、それは自分が未熟だったせいで、このように自然の芸術を見せつけられると、自分の未熟さを一層感じさせられるのでございまする。

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マンハッタンに近づいてくるといつもの白いライティングのエンパイアステートビルがで見えてきました。遠くから見るマンハッタンの摩天楼の景色はいいものです。ただし「遠くから」に限ります。

Pavarotti 観ました

Pavarotti

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ガタイのデカさ、声の力強さは他に比類なく、その哀愁を含んだトーンに人々は魅了され、またオペラではなくコンサートにおける誠にチャーミングな彼の性格が人々のハートを掴み、一世を風靡するに値するテノールだったPavarotti。

オペラに興味のない私でもPavarottiのCDを持っているくらいです。聴いていると気持がスッキリします。

この作品では、その生い立ち、成功、そして死の寸前までを前夫人、娘、元恋人、現夫人などのインタビューを通してサラリと伝えています。

Rocketman 観ました

Rocketman

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エルトン ジョンの半生を本人の目を通して綴ります。両親から愛を得られなかった子供の頃の苦悩は私にも憶えがあるので同情しました。彼の音感と作曲能力は天才的で感心しました。しかし、どんなに才能に恵まれていても、どんなに成功しても、埋められない心の隙間は誰にでもあるようです。作品としてはカメラワークが少し素人っぽいように思え、ポストプロダクションの甘さを感じました。