「味の素」なんていう名前はすっかり忘れていました。20年か30年ほど前から米国内ではMSG（Monosodium glutamate）アレルギー症状が出る人が多くなったということで、中華料理のメニューなどにもNO MSG (MSGは使用していない)という注意書がされるほどMSGは嫌われ始めていました。
この間、相棒と夕食をした日本食料理屋で、隣のテーブルに座ったカップルの男性が日本人のウェイトレスさんに注文の際いろいろと質問していました。そして「MSG は使ってないよね？」と男性が訊くと、まだうら若いウェイトレスさん、MSGが何のことだか分からない様子でいました。耳のいい相棒がそばで聞いていて老婆心 −男だから老人心かな？− を起こして、ウェイトレスさんに「アジノモトのことだよ」と教えてあげました。ウェイトレスさんもその男の人も驚いた様子で、お礼を言いました。相棒は恥ずかしそうに、それでもちょっと得意そうにニコニコしていました。
日本の食べ物は梅干以外殆ど食べる相棒は、食べ物の名前も英語と日本語の両方を知っています。コンニャク、納豆、なまこも食べる人。私はなまこは食べられません。見ただけで気味悪い(笑)。
[後記] 私の頭はいつまでも1999年のままで、今が2000年を越えていること、それも10年以上過ぎて2011年だという感覚がありません。そのためかMSG問題は2、30年前のことだったと勘違いしていましたが、もう40年以上も前の話になるらしいです。若いウェイトレスさんが知らないはずです。
