ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

空耳

今朝「ミエコ!」と私の名を強く呼ぶ声が聞こえました。その声で目が覚めましたが、実際の声ではなく私の頭の中に聞こえたようです。母が死んだのか、とふと思いました。一応時刻を見ておきました。午前5時16分。声が聞こえたのはその1~2分前。

少し寝直して7時過ぎに起き、手の指が浮腫んでいたので風呂に浸かりました。そして朝の日課となったハミングバードのネクターを取換え、小鳥の水入れの水も取換え、植木鉢に水をやっていたら、相棒がパティオに出てきました。

相棒は言い難そうにしていましたが、友人が昨日亡くなったというEメールがあったと言いました。その友人は相棒の親友の1人で、ドイツに住んでいました。私たちは3年前、その親友のベルリンの家を訪れました。脳卒中を時々起こしていた親友が心配で、相棒はドイツを訪れることにしたのです。私たちが訪れている間、親友はとても元気で心配することはないと思われました。

米国に戻ってから、また倒れたと連絡があった時はまさかと思いました。それでも献身的な奥様の介護でまた元気になり、私たちもホッとしていたところでした。それなのに昨日親友は逝ってしまいました。奥様を慰めることも出来ず、電話口で一緒に泣くばかりでした。奥様は相棒の番号に電話して繋がらず、私の番号を探していたようです。その間にEメールもしたようです。

それでハッとしたのが、今朝の呼び声です。あれは奥様の呼び声だったのか、と思いました。誰か女性の声に呼ばれたのは確かでした。