きのう午後一番、買物からの帰り、強い陽射しの下、ジージーっというアブラゼミの鳴き声(音)が聞こえてきました。ビルの立ち並ぶNY市内でセミの声に気が付くことは滅多にありません。ふと日本にいた頃聞いたセミの声を思い浮かべました。
←(イラストを縮小したらセミがハエに見えるわい)
ミンミンゼミはミンミン、ニーニーゼミはニーニー、ツクツクボウシはツクツクツボーシ(私にはオーシーツクツクと聞こえる)、そして夏の終わりにヒグラシの侘しいカナカナが聞こえてきたものです。ホントはどれもカタカナで表せる音ではありませんが、日本語の擬音語には抗えない面白さがあります。
虫の声は、日本人が歌や詩に取り入れていろいろと楽しめる娯楽ですが、こちらではあまり話題に上がりません。西洋人は虫の声が聞き分けられないとかいう噂もあるほどですが、聞こえても興味が薄いのでしょう。
しかし最近、相棒がかなり日本人じみてきて、歩いていて草むらから聞こえるリリリーンという音を察して「あ、あれはバッタか?コオロギか?」と訊くのです。「コオロギだよ」バッタが鳴くかいとは思いましたが、そんなことより虫の声に興味を持つようになった相棒に心が微笑みました。