ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ナスのオス?

私の好きなTVシェフに ジャック-ぺパン (Jacques Pépin) という人がいます。1980年代からTVに出演していて、私はその頃からファンでした。ある時、ぺパン氏がブイヤベースを作るのを見ていたら同氏専用の小さなナイフで器用に手際よく食材を処理して煮込み、そこに赤ワインを入れていました。その頃の私は赤ワインに傾倒していて、海鮮料理でも赤ワインを飲みたい方でしたので、これには喜んでしまいました。ぺパン氏はドゴール元仏大統領のシェフをしていたこともあるそうです。熟練シェフという気負いがなく作り方が自然で、妙に手の込んだ盛り付けもせず、それでいて洗練された料理になるのはフレッシュな食材の選び方からでしょうか。

さて先日 YouTubeでぺパン氏の昔のビデオを見ていました。ナス料理を紹介していたのですが、ナスを平たく切りながらぺパン氏は「ナスには種の多いものと少ないものがありますからねぇ...それで私はオス(雄)のナスを使うんです、種が少ないから」と言ったのです。思わずブッと吹き出してしまいました。ぺパン氏、真面目な顔して冗談言ってる。ナスにオスもメスもあるものか(笑)と思ったのです。

しかし、一緒に見て笑っていた相棒があとで調べたらしく、私にナスのオスについてのリンクをEメールしてくれました。

それによると、勿論、ナスにオスメスなどありませんが、巷では、お尻の部分の臍の丸っこいものがオス、楕円形か細長くなっているものをメス扱いするらしいです。そして丸っこいものは種が少ないそうです。

子供の頃、昔のガス台で日本の小ぶりのナスを丸ごと焼いた焼きナスを食べたことを思い出しました。焼きナスの場合は種が多い方が油がのっていって美味しいような気がしました。料理によってどちらかを選ぶ、ということでしょう。それにしてもベテラン シェフの冗談を笑い飛ばして済ませてはいけませんでした。相棒はクソ真面目でなんでも真意を調べて教えてくれるので勉強になります。

[後記] あとでまたぺパン-シェフのビデオを見ていたら、ペパン氏は、おヘソの楕円形のモノがオスのナスだと言っていました。そしてペパン氏はいつもオスの種の少ないナスを使うそうです。上記のリンクと反対ですね。ま、どっちがメスでもオスでもいいですが、楕円形のモノに種が少ないということを覚えておきたいと思います。