ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

命日用キャンドル

ユダヤ教では命日のほか祭日など年に何回か故人を思うキャンドルを24時間点す日があります。先月末のユダヤ教新年(Rosh Hashanah)、今月初めの贖罪の日(Yom Kippur)、 そして今日から1週間、秋の収穫を祝う Sukkot と祭日が続いています。Yom KippurとSukkotのあとに故人を偲ぶキャンドルを点します。

ここユタ州はモルモン教徒、つまりキリスト教徒が開発した州ですのでユダヤ教徒は少なく、スーパーで命日用キャンドルなど入手できません。NY市に居た時でさえ命日用蝋キャンドルを見付けるのが困難になり、急遽、電池で点すキャンドルを購入したほどです。電池キャンドルは妙に簡潔で簡単過ぎて故人への思いが薄くなるような気がしますが、要は「思い出すこと」であるので点さないよりはましだと妥協しています。

NY市を去る時、少し気になったのがロングアイランドにある相棒の両親のお墓でした。武漢コロナ禍の年を除いて毎年数回墓参りに行っていましたが、それが出来なくなります。既にお墓は永代供養にしてありますので放置されることはないのですが、それでも墓参りをした時に墓石に少し汚れがあったりするのを拭き取るというような小さなことが出来なくなるのはと寂しいことです。